18 Jul 2018

猫といえばお魚!というイメージ、強いですよね?実際に猫ちゃんのご飯コーナーに売られているパウチや缶詰は魚のものばかり。まぐろ、かつお、サーモン、白身魚…などなど。
やっぱり猫はお魚が一番好きなんだ、それならたまには生魚でも…。そう考える人も少なくないのではないでしょうか?
でも、注意が必要です。実は魚介類の中には、猫ちゃんに与えてはいけないものも存在します。ここでは、猫ちゃんに与えてはいけない魚介類についてお話していきましょう。
これはダメ!猫ちゃんに与えてはいけない魚介類
それでは、猫ちゃんに与えると危険性のある魚介類をご紹介していきましょう。
イワシやサンマ、ブリ、サバなどの青魚
青魚に含まれている、不飽和脂肪酸。これ、人間にとってはさらさら血液などで良いものとされていますよね。
しかし、猫ちゃんにとっては多すぎると実に厄介なもの。この不飽和脂肪酸、分解するにはビタミンEを必要とするため青魚ばかり食べていると猫ちゃんはすぐにビタミンE不足となってしまうのです。
ビタミンEが不足すると、黄色脂肪症という病気を発症してしまう可能性が高くなります。
黄色脂肪症を発症したときに起こる症状は、次のようなものです。
- 脂肪が黄色く変色する
- 元気がなくなる
- 発熱
- 触れたときに痛がる素振りを見せる
- 皮膚疾患
その昔、ペットフードが普及する前は青魚を主食として与える人も多く、この病気が起こりやすかったと言われています。
ペットフードが普及している現代では、なかなか見られない病気ですが毎日のように青魚を与えてしまっていたり、手作りフードで青魚ばかり使っていると発症する可能性があるため危険です。
与えすぎには十分に注意したほうが良いでしょう。
アワビやサザエなどの貝類
アワビやサザエといった貝類が持つ黒い肝。ここにはフェオフォルバイドという物質が蓄積されています。
これ、海藻に含まれているクロロフィルが代謝されてできる物質ですが、実は猫ちゃんに害を与える物質の一つです。
フェオフォルバイドは陽の光などを浴びると活性酸素を生成してしまいます。その結果、炎症やかゆみ、腫れなど皮膚疾患を起こす原因となるのです。
猫ちゃんの場合、特に陽の光を浴びやすい耳や皮膚が薄い箇所に症状が出やすく、最悪手術をしなければならない事態に発展することもあるのだとか…。
こうした貝類は、必ず内蔵をしっかり取り除いてから少量を与えるようにしましょう。
イカやタコ、はまぐりなど
生のイカ、タコ、はまぐりにはチアミナーゼという成分が含まれています。
これ、猫ちゃんにとって大切なビタミンB1を分解する酵素の一つ。そのため、小さな体の猫ちゃんはたちまちビタミンB1欠乏症に陥ってしまうのです。
人間でも、ビタミンB1が不足しすぎると脚気を引き起こしたりします。猫ちゃんもビタミンB1が不足してしまうと、次のような症状を起こすため、注意が必要です。
- 歩くときにふらふらしている
- 食欲が低下する
- 嘔吐が続く
特にタコ、イカの内臓にはチアミナーゼが大量に含まれているため、絶対に与えないようにしましょう。
煮干しやスルメ、海苔など
特に猫ちゃんが好きだからと煮干しを与えている人、多いと思います。
でも、実は煮干しやスルメなどはマグネシウムや塩分を多く含んでいるため、食べ過ぎると尿路結石を起こしたり腎臓に負担をかける可能性が高くなるので、注意が必要です。
さらに、こうした乾燥した食べ物は消化不良を起こしやすく、下痢をしてしまう子もいるといわれています。
どうしても煮干しを与えたい場合は、猫ちゃん用のもので減塩タイプのものにしましょう。与える量にも気をつけて、毎日与えるのは控えることをおすすめします。
アニサキスにも注意を!
人間同様、猫ちゃんもアニサキスには注意が必要です。また、アニサキスだけではなく、川魚などに付いている寄生虫も危険となります。
猫ちゃんに生魚を与える場合は、必ずお刺身用のものにしましょう。それ以外のお魚については、寄生虫の被害を防ぐためにも必ず十分に加熱して与えるようにしてください。
猫に与えても大丈夫な魚介類は?
さて、これまで猫ちゃんにNGなものを紹介してきましたが、逆に大丈夫な魚介類はどんなものでしょうか?
まず、基本的にマグロやカツオはお刺身でも大丈夫です。ブリは寄生虫の問題があるため、生のまま与えるのはNG。必ず加熱してから与えるようにしましょう。
赤身魚はタンパク質を豊富に含む食材で、少量であれば猫ちゃんの健康サポートに役立つものです。ただし、鮮度が悪いものを与えるのはNG。
赤身魚は鮮度が悪ければ悪いほど、ヒスタミンを多く含むようになります。これを摂取しすぎるとショック症状や皮膚炎を起こす原因になりかねないので、注意しましょう。与えるときは必ず鮮度の高いものをあげてくださいね。
また、白身魚は特にお刺身でも、加熱したものでも問題なく与えられるので安心です。タイやシャケ、ヒラメなど小骨に注意しながら与えましょう。ただし、塩分の高い塩鮭やスモークサーモン、寄生虫の心配があるタラはNG。(タラは十分に加熱したものであれば問題ありません。)
いかがでしたか?
猫=お魚というイメージが強いですが、意外と与えてはいけない魚介類が多くあるため、びっくりされた方も多いでしょう。猫ちゃんに害のないお魚を把握して、たまの贅沢としてご褒美などに食べさせてあげてくださいね。
ぷぴ子
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