28 Jun 2018

猫ちゃんも大切な家族の一員。いろいろなものを共有してみたい…そんな気持ちになる方も多いのではないでしょうか?特に、「一緒の食べ物を食べたい…」というのは飼い主さんなら思ったことがあるという人もたくさんいるはず。
とはいえ、人間の食べ物の中には猫ちゃんが食べると有害なものも多いのが現実…。おねだりされるからあげたい気持ちはあるけど…害があるかを考えると、迂闊にあげられない…!そんな歯痒い思いを抱え込んでいる方は少なくないでしょう。
さて、飼い主としては猫ちゃんが食べても大丈夫なものとそうでないもの、しっかりインプットしておきたいもの。そこで今回は、人間にとっても手軽に食べれて美味しい卵について、お話していきましょう。
猫に卵を与えるのはNG?それとも…?
結論から言うと、注意点にさえ気をつければ猫ちゃんに卵は問題なし、です!人間にとっても栄養満点な卵には、猫ちゃんにとっても嬉しい栄養素が豊富に含まれています。特に卵のタンパク質は猫ちゃんの筋肉の成長促進や皮膚の健康維持、毛質をよくしてくれるなどの効果を期待できる素敵なものです。
それならどんどん卵を…!と、思うところですがちょっと待ってください。実は注意点もあるので、そこを覚えておかないといけません。
猫に卵をあげるときの注意点とは?
さて、早速猫ちゃんに卵を…となる前に、与える場合の注意点をご紹介しましょう。
生卵は基本的にNG!
私達人間は生卵をご飯にかけたりして食べるものですが、猫ちゃんには注意が必要。次のような理由から、生卵は基本的に与えるべきでないとされています。
まずひとつ目が、サルモネラ菌の問題。さまざまな食べものを生で食べる文化のある日本では、殺菌消毒などが徹底されているため生卵にサルモネラ菌が含まれている可能性は低いです。
とはいえ、油断は禁物。万が一…ということもあるので、油断はできません。特に、海外で販売されている卵の場合は特に注意が必要です。
海外では、日本のような生食文化が基本となっていないため、十分な殺菌消毒がなされていない可能性があります。そのため、迂闊に海外の生卵を食べてしまうと、猫ちゃんだけでなく人間もサルモネラ菌にやられてしまう可能性があるため、注意しましょう。
そしてふたつ目は、卵白に含まれているアビジンという物質に理由があります。これ、人間には無害なものですが猫ちゃんにとっては非常に危険なもの。
猫ちゃんの体内で、アビジンはビオチンと結合します。この2つが結合すると、水に溶けない物質となってしまうため、ビオチンは腸内で吸収されないまま排泄されてしまうのです。
そしてビオチンは猫ちゃんにとって必須とされているビタミンの1つ。アビジンによってビオチン不足に陥ると、猫ちゃんには次のような症状が見られるようになります。
- 疲れやすくなる
- 皮膚のトラブルが起こりやすい
- 脂肪の代謝が阻害される
恐ろしいですよね?でも、このアビジン…実は熱に弱いという弱点を持っています。そのため、与える場合はしっかりと加熱することが重要です。
猫ちゃんに卵を食べさせる場合は、固茹でのゆでたまごなどしっかり火の通ったものにしましょう。ただし、ご飯を手作りしていると、状況によって半生や生の卵が必要になる場合もありますよね。アビジンが含まれているのは白身の部分なので、黄身だけであれば生食でも問題ないでしょう。
とはいえ、生食を与えすぎるのは危ないので与える量や頻度には十分に注意してくださいね。
アレルギーや体の不調に気をつけよう
人間にもある、卵アレルギー。卵にはアレルギー成分が含まれるため、猫ちゃんでもアレルギーを起こしてしまう子は存在します。猫ちゃんに卵を与えるときは、まずこのアレルギー反応が出ないかどうかを確認しながら、少しずつ与える必要があるわけです。
また、神経質な猫ちゃんの場合、初めての食べ物で体の不調を起こすケースも少なくありません。これらに注意しながら、初めて与えるときは少しずつ様子を見ながらにしてください。
万が一、与えた後に次のような症状が出た場合はアレルギーの可能性もあります。直ちにかかりつけの獣医師に相談してください。
- 下痢や嘔吐を繰り返す
- 目が充血する
- 元気ない状態が続く
- 皮膚を痒がっている
喉に詰まる可能性も…!
猫ちゃんは基本的に咀嚼をあまりしない子も多いです。特にせっかちな子、食べるのが大好きな子は慌てて食べて丸呑みにしてしまうこともしばしば。
ゆで卵を切らずにそのまま与えると、詰まらせてしまう危険性もあります。愛猫に与えるときは必ず小さくカットしたものを、少しずつあげるようにしてくださいね。
いかがでしたか?
このように、注意点さえ意識しておけば、卵を猫ちゃんに食べさせられます。ちょっと変わった味、そして食べ物を共有するためにも、栄養満点の卵を是非食べさせてあげてくださいね。
ただし、タンパク質と脂質を多く含む食べ物のため、与えすぎにはご用心。毎日食べさせるのではなく、適度な間隔を設けて与えるようにしてください。
ぷぴ子
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