24 Jun 2018

夏場になってくると増えてくる害虫…。キッチン周りや食事中、周囲をぶんぶん飛ぶハエにイラッとしたり。突然飛び出してきたゴキブリにヒヤッとしたり、蚊に刺されて痒い思いをしたり…。こうした害虫に悩まされる人は多いでしょう。
快適な生活を送るためにも、こうした害虫は徹底的に排除していきたいもの。でも…猫ちゃんがいると、殺虫剤を使うの、躊躇してしまいますよね?
猫ちゃんを飼っていても殺虫剤は使えるのか?危険性などはないのか?そんな飼い主さんの疑問について、お答えしていきます。
家庭用殺虫剤、猫ちゃんがいても使っていいの?
結論から言うと、殺虫成分によっては使用可能です。
殺虫剤に使われている殺虫成分には、次のようなものがあります。
- ピレスロイド系
- カーバメート系
- 有機リン系
そして、この中でもピレスロイド系殺虫剤であれば、猫ちゃんがいても安心して使えると言われているのです。
「虫を殺す成分なんだし、何かしら害があるんじゃないの…?」と、疑問に思う方も多いでしょう。
実はこのピレスロイド、虫に対してのみ効果を発揮する神経毒とされています。
猫ちゃんや私達哺乳類や鳥類は、この成分を分解できる仕組みとなっているのです。このため、動物の体内に配慮し自然界に悪影響を与えることなく使用できる、と言われています。
こうしたメリットに加えて、即効性がありつつ害虫を追い払ってくれる効果も期待できるので、猫ちゃんなどペットがいるお家にはうってつけの殺虫剤ですね。
ただし、毒性が低いのは哺乳類と鳥類に対してです。爬虫類や魚類には危険となる可能性がありますので注意が必要です。
殺虫剤を使うのがどうしても心配…そんなときは?
前述のとおり、同じ殺虫剤でも成分を選び間違えなければ、猫ちゃんへの害はないとされています。ですが、あくまでも普通に使って入れば、健康に影響が出るような心配はないであろうということ。
人間だって殺虫剤を直接吹きかけられたり、十分な換気を行わないまま、大量に使ったりすれば体調不良を起こす可能性も考えられますよね。それに猫ちゃんも個体差はあれど、必ずしも大丈夫と言い切れないのが怖いところです。
そんなときにおすすめなのが、ペットショップで販売されているペット用の殺虫剤。夏場になると蚊取り線香などをはじめとして、猫ちゃんがいる環境で使っても問題のない商品が並びます。こうしたペット用商品、有効成分自体にはあまり差はないものの、無香料などにこだわっているものが多いです。
動物たちは人間に比べると、嗅覚が発達しています。そのため、強いニオイによって不調を起こしてしまうこともしばしば。無香料のものであれば、猫ちゃんも不快な気持ちになることなく使えるので、より安心できるでしょう。猫ちゃんはデリケートな子も多いので、できるだけ無香料のものを使うのがおすすめです。
また、猫ちゃんがいる環境でも比較的安全に使用できるとして注目されているのが、害虫を瞬間的に凍らせることで駆除するタイプの殺虫剤。吹きかけてすぐに凍って処理も楽ちん…ですが、このタイプは火の元での使用による引火に注意が必要です。
特にゴキブリなどは火を使う台所付近に出やすいもの…。咄嗟に慌てて火を使っているところで噴射すると非常に危険です。このタイプのものを使用する場合は、火に十分注意してくださいね。
使うときには徹底的な配慮も
ピレスロイド系殺虫剤やペット用の殺虫剤、確かに猫ちゃんに対して比較的安全といえるものです。しかし、だからといって何の配慮もせずに使っていたらうっかり猫ちゃんにかかってしまったり…などのトラブルにも繋がります。
害虫が現れるとパニックになって殺虫剤を部屋中に振りまいてしまう…なんてこと、してしまいやすいですがそこは冷静になって、次のことに気をつけて対処しましょう。
猫ちゃんは使用する部屋から出す
害虫を発見してすぐに殺虫剤…ではなく、まずはその付近に猫ちゃんがいないか確認してください。もし近く、あるいは部屋にいる場合は念の為その部屋から出して、猫ちゃんがいない状態で使いましょう。
これをすることで、誤って飛び出してきた猫ちゃんに直接かかったり、猫ちゃんが殺虫剤の成分を吸い込むのを阻止できます。
使用後には必ず換気と後片付けを!
殺虫剤を使ったら、その床や壁などにはべったりと成分が付着します。せっかく猫ちゃんがいない場所で使っても、その状態を放置してしまったら戻ってきた猫ちゃんがそこを舐めてしまう危険性もあるでしょう。必ず使用した場所は拭き取るようにしてください。
また、殺虫剤の成分を早く部屋から追い出すためにも必ず換気を行いましょう。特にニオイに敏感な猫ちゃんだと、部屋に残った残り香などで体調を崩してしまう場合もあります。
駆除した虫はすぐにゴミ箱へ!
猫ちゃんは動く獲物を狩るのが大好き。夏場に宙を飛ぶハエなどに、猫パンチを食らわせている姿を目にしたことのある人も多いでしょう。
好奇心旺盛な猫ちゃんによっては、虫の死骸に興味を持って触ったり食べてしまったりする場合もあります。害虫にはべっとりと防虫剤が付着していますし、雑菌を持っている可能性もあるため、危険です。駆除したらすぐに捨てることを徹底しましょう。万が一誤食してしまった場合は、すぐにかかりつけの獣医師へ相談することをおすすめします。
いかがでしたか?
このように、スプレータイプの殺虫剤は成分に気をつければ、猫ちゃんに大きな害を与えることなく使用できます。
ただ、頻繁に使うからこそ、ついスプレータイプの殺虫剤に注目しがちですが、私の経験上、置くタイプの殺虫剤こそ注意が必要…。ゴキブリを対象とした置くタイプの殺虫剤の多くは、ホウ酸団子のように危険な成分が含まれているものが多いです。
これを何のひねりもなく部屋に置いておいたら、それはもう好奇心旺盛な猫ちゃんにとっては格好のおもちゃそのもの…。手で弾いて遊ぶ程度なら良いですが、誤って飲み込んでしまったら大変です。置くタイプのものは必ず猫ちゃんの手が届かない所に置くなどして気をつけましょう。
また、ゴキブリホイホイやハエ駆除シートなども猫ちゃんの体毛に付着すると大変なことになるので、注意してくださいね。
ぷぴ子
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