24 Jun 2018

人間にとってはストレス解消に有効なアロマテラピー。自宅でゆっくりくつろいでいるときや就寝前などに、アロマでリラックスするのが大好き、という人もいらっしゃるでしょう。
しかし、このアロマテラピー…猫ちゃんにとっては非常に怖いものだってこと、ご存知ですか?ここでは、猫ちゃんとアロマテラピーの関係についてお話していきます。
猫にアロマテラピーは絶対ダメ!?
結論から言ってしまうと、アロマテラピーは猫ちゃんとの相性が非常に悪いものです。実際、アロマテラピーが好きな飼い主さんの愛猫が死んでしまったり、病気になったという情報も多く見られます。
猫ちゃんにアロマテラピーが良くない原因は、アロマオイルにあるのだとか。それでは、どうしてアロマオイルが猫ちゃんにとって危険なのか、詳しく説明していきましょう。
精油が猫に危機をもたらす
アロマテラピーではアロマオイルという、濃縮された精油を使います。これは特殊な製法で作られる非常に濃度が高いもの。仮に人間が飲み込んだとしても危ないです。
アロマテラピーではこの精油を使うわけですが、私達の楽しみ方といえば次のようなものが挙げられるでしょう。
- アロマディフューザーの水に数滴精油を垂らして薄めた状態で香りを楽しむ
- お風呂に数滴垂らして入浴剤代わりにする
- 蓋を開けて香りだけを楽しむ
- ティッシュやコットンなどに数滴垂らして枕元に置いておく etc…
基本的に水で薄めるか、何かに染み込ませるなどして香りを楽しむものですね。
特に多いのがアロマディフューザーなどを利用して室内に香りを充満させる使用法でしょうが、これこそ猫ちゃんにとって最も危険なもの。水で薄まっているとはいえ、精油の成分が空気中を漂うことになります。
そしてそれは、猫ちゃんの全身に付着するわけです。きれい好きな猫ちゃんは、何も知らずに全身を毛繕い…つまり、舐めることになります。その結果、精油を体内に取り込んでしまうことになるのです。
猫ちゃんは人間と比べると肝臓機能に違いがあります。人間では問題なく解毒できる成分が、猫ちゃんの肝臓では解毒できないことが分かっているのです。
そのため、人間にとっては全く無害な精油でも、猫ちゃんは解毒できないまま体内に蓄積してしまい、中毒を起こしたり死亡したりする恐れがあるわけです。
人間よりも皮膚が薄いのも原因?
猫ちゃんの皮膚は、人間のそれに比べると半分以下…と、かなり薄くできています。構造自体は人間と同じの表皮、真皮、皮下組織といった3つから構成されていますが、その薄さから人間よりも体内に成分を吸収してしまいやすいのです。そのため、空気中に漂い皮膚に付着した精油の成分もすぐに体内へと吸収されてしまいます。
猫がいる場合はアロマテラピー厳禁!?
さて、いかに猫ちゃんにとってアロマオイルが危険なものか、おわかりいただけたでしょう。現時点では、猫ちゃんでも大丈夫な精油というのは、残念ながら開発されていません。そのため、猫ちゃんを飼う上でアロマテラピーをすることは厳禁です。
どうしても大好きで香りを楽しみたい…という場合は、必ず猫ちゃんが出入りしない部屋や、お風呂場などで楽しみましょう。とはいえ、精油の成分が部屋から漏れたりすることも考えると、おすすめはできません。
特にお風呂で楽しむ場合、お風呂から出るときは必ず体全体をしっかり洗い流しましょう。洗い流さないまま猫に触れ、その手を猫ちゃんが舐めてしまっては大変です。
いかがでしたか?
人間にとっては良い効果をもたらしてくれるアロマテラピーですが、猫ちゃんにとっては命の危機に関わるものとなります。愛猫がいる環境でアロマテラピーをしている人はすぐにやめ、かかりつけの獣医師に相談するなどしてみてくださいね。
ぷぴ子
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