7 Jun 2018

飲み物として、または調味料として、私達人間にとっては当たり前のように日常にある牛乳。カルシウムなどの栄養たっぷりで、猫ちゃんに飲ませても…と思ったことがある飼い主さんも多いのではないでしょうか?
しかし、基本的には「猫に人間用の牛乳をあげるのはよくない!」という話が有名ですね。あげたいけど、それなら…と我慢してる人も多いでしょう。さて、どうして猫ちゃんに牛乳を与えてはいけないのでしょうか?
ここでは、猫ちゃんと牛乳の関係についてお話していきます。
猫ちゃんには牛乳ダメ、ゼッタイ!どうして?
牛乳には、カルシウムの他にもビタミンAやタンパク質といった猫ちゃんの健康維持に役立つ成分が豊富に含まれています。健康に良いんじゃあげても別に良いのでは…というところですが、実は次のようなデメリットもあるため与えないほうが良いとされているのです。
お腹を下すことがある
人間でも、牛乳を飲むとお腹を壊してしまう人がいますよね。それと同じで、猫ちゃんもお腹を下してしまう場合があるのです。特に、猫ちゃんは人間に比べると乳糖を分解する酵素が少ない傾向があります。このため、牛乳を飲んで下痢や腹痛を伴ってしまう子がいるわけですね。
心臓への負担が掛かる可能性も?
特に心臓の弱い子、老猫などは要注意。牛乳に含まれているナトリウムをとりすぎると、心臓への負担が増して病気を誘発または悪化させる危険性があります。
太ってしまう可能性も…
牛乳には豊富な栄養素の他に、脂質が多く含まれます。このため、摂取量によっては猫ちゃんの肥満を誘発させてしまう可能性もあるのです。特に避妊去勢済みの猫ちゃんたちは太りやすい体質となるため、注意しましょう。
牛乳は猫に絶対に与えてはいけないものなのか?
猫=牛乳はダメ、なイメージが強い人も多いでしょう。とはいえ、猫ちゃんの中には牛乳が好きでおねだりしてきちゃう子もいるはず。また、飼い主さんとしてもあげてみたいな…なんて思うことはありますよね。
本当に、猫ちゃんに牛乳をあげるのはダメなのでしょうか?
実はこれ、答えはノーです。猫ちゃんに負担のかからないような与え方にさえ気をつければ、愛猫も美味しく牛乳を飲むことができます。
それでは、猫ちゃんに牛乳を与えるときに気をつけたいポイントをご紹介しましょう。
脂肪分の少ないものを選ぼう
低脂肪、スキムミルクなど脂質が少ないものを選ぶことで、猫ちゃんの肥満を防げます。どうしても普通のものしかない場合は水で少し薄めると良いでしょう。
与えすぎないようにする
毎日の飲水代わりに牛乳…というのはもちろん、肥満やお腹の不調など様々な危険性が出てきてしまいます。牛乳を与える場合はおやつ程度に小さいお皿に少量程度にしておきましょう。猫ちゃんが飲み始めて数十秒ほどで終わるくらいの量が理想です。
猫専用の牛乳を与える
ペットショップなどで入手できる猫ちゃん専用の牛乳は、乳糖がカットされているなど、猫ちゃんに適したものとなっているため、おすすめです。人間用のものをあげるのが怖い、安心して飲ませられるものがいい、という飼い主さんはぜひ活用してみてくださいね。
ヤギのミルクもオススメ!
癖の強いヤギミルクですが、実は牛のミルクに比べると乳糖が少なくなっているのです。ペットショップなどで粉状のヤギミルクを購入するのも良いですし、ネットなどで購入すると良いでしょう。
与える時の温度に注意しよう
牛乳は要冷蔵のものであるため、常に冷たい状態となっています。私達も、飲む直前に冷蔵庫から出して冷たい牛乳を飲む…というのが、当たり前ですよね。
しかしこの人間の当たり前、猫ちゃんには危険なので注意しましょう。冷たいままの牛乳を与えると、愛猫のお腹が冷えてしまい下痢や風邪などに繋がります。といっても、温めてしまうと胃の中に膜が張られてしまうので危険です。
猫ちゃんに牛乳をあげるときは常温がベスト。冷蔵庫から出して暫くおいたものをあげると良いでしょう。
いかがでしたか?
このように、ポイントさえ気をつけておけば、猫ちゃんにも安心して牛乳を飲ませることができます。特に牛乳が大好き!という猫ちゃんにとって、それを飲むのは嬉しい一時であるもの。ポイントに気をつけながら、猫ちゃんの体に負担がかからない与え方をしてくださいね。
ぷぴ子
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