6 Jun 2018

可愛い猫ちゃん、ずっと一緒に暮らしていると家族の一員のようになり、色々なことをしてあげたくなってしまいますね。特に、おねだりしてくるのが可愛くてつい人間の食べ物を与えてしまう…。そんな飼い主さん、多いのではないでしょうか?
とはいえ、人間の食べ物の中には猫ちゃんが食べると害になるものも少なくありません。その中でも危険な食べ物とされているのが、チョコレート。私達にとっては甘くて美味しい、ついつい食べたくなるものですが、猫ちゃんにとっては死に関わる危険な食べ物とされているのです。
ここでは、猫ちゃんとチョコレートについてお話していきます。
どうして猫にチョコレートを与えてはいけないのか?
チョコレートに含まれている物質の一つ、デオブロミン。苦味成分として知られているこの物質、実はカフェインに似たものとされているのです。
デオブロミンを摂取すると、利尿作用や心臓運動の活発化、脳への興奮などの効果を期待できます。こうした効果を期待できることから、適量のチョコレートは健康に良いと近年話題になっているわけですね。
人間には、このデオブロミンを分解する十分な力があります。そのため、覚醒効果を得られても時間が経つことでおさまっていくのです。
しかし、猫ちゃんは違います。猫ちゃんはデオブロミンを分解する力が弱いため、覚醒効果が長時間続くことになり、中枢神経へダメージを受けてしまうのです。
猫がチョコレートを食べた時の主な症状
さて、前述したとおり猫ちゃんにはチョコレートに含まれている物質を分解する力が十分に備わっていないため、誤って食べてしまうと様々な中毒症状を起こしてしまいます。
その主な症状をご紹介しましょう。
- 呼吸が荒くなる
- 筋肉の震えが起こる
- 嘔吐
- 下痢
- 排尿障害や尿の量が増加する
- 興奮状態になる
- 脱水症状
これらの症状は、猫ちゃんが誤ってチョコレートを食べてしまってからおよそ4時間以内には発生するとされています。チョコレートを食べてしまった後こうした症状が現れたらすぐに動物病院へ連れていきましょう。とにかく早急な対処が重要となりますので、「少し様子を見て…」と思わないようにしてください。
また、分かる場合はチョコレートの種類や量、食べた時間などをメモしておき、獣医師さんに伝えることをおすすめします。
致死量を食べると命に関わる可能性も…?
さて、このように猫ちゃんがチョコレートを食べてしまうとさまざまな症状が起こってしまいます。そうした症状が一過性のものであれば良いのですが、食べた量によっては命に関わってしまうこともあります…。
では、果たしてどのくらいが猫ちゃんにとって致死量となるのでしょうか?
デオブロミンの致死量ですが、猫ちゃんの体重1キロあたり250から500mgとされています。そして、私達にとって馴染み深い一般的な板チョコに含まれているデオブロミンが、100グラムあたり155mgほど。基本的に板チョコは1枚で50グラム程度なので、こう考えてみるとさほど大したことはないような印象を受けますね。
しかし、最近ではカカオ効果などカカオの含有量の高いチョコレートが増えてきています。こうしたビターチョコレート系になってくると、デオブロミンの含有量も跳ね上がってくるため非常に危険です。特にパンやクッキーなどに使用するベーキングチョコレートの含有量は凄まじく、100グラムあたり1300mgと言われています。チョコレート味のパンなども危険な部類に入ってくるので、特にパンが好きという猫ちゃんは気をつけてくださいね。
人間の食べ物大好きな猫ちゃんは要注意
私の体験談ですが、うちの猫は最初全く人間の食べ物に興味を示しませんでした。
せいぜい海鮮類くらい。
でも、ペット用のパンというものを見つけて、ついつい買ってしまったのです。それを与えてから、私が菓子パンや食パンを食べていると寄ってくるようになってしまいました。ひどいときは留守中に食パンの包装を食いちぎって食べ散らかしていることまであるように…。
そして一度、チョコレート入りのパンも留守中に食べられてしまったことがありました。その際に食べられてしまったものはマーブル状にパンにチョコが混ざっているような、少量のものだったので特に中毒症状が出たりはしなかったので良かったのですが…。本当に帰ってきた瞬間、ゾッとしたのを覚えています。
今は勝手に猫たちが食い荒らしてしまわないように、適当なところに置きっぱなしにしないとか、外出中はケージに入れておくなどで対策しています。私のケースと同じように人間の食べ物に興味津々の猫ちゃんを飼っていらっしゃる方は、十分気をつけてくださいね。
また、外猫として飼われている方も気をつけてください…。小さいお子様の中には、可愛がるつもりでチョコなどのお菓子を猫ちゃんに食べさせようとしてしまうことがあります。そのまま猫ちゃんが食べてしまったら大変なことになる可能性もあるでしょう。
すでに外猫としての生活が長い子だと難しいところもありますが、猫ちゃんの安全性を考えて室内で飼うことも検討してみてくださいね。
ぷぴ子
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