18 May 2018

玉ねぎといえば、動物に与えてはいけない食べ物として知られています。もちろん、猫ちゃんに与えるのもNG。
有名な話なので、とりあえずあげちゃダメってことは知ってるけど、どうしてなの?と、疑問に思っている方もいらっしゃるでしょう。
ここでは、猫と玉ねぎの関係についてお話していきます。
どうして玉ねぎが猫に害を与えるのか?
玉ねぎには、アリプロピルジスフィドと呼ばれる有機硫黄化合物が含まれています。この物質、猫ちゃんの体内でヘモグロビンをメトヘモグロビンへと変化させてしまうのです。
本来、ヘモグロビンといえば血液中の酸素を全身に運ぶ役目を担っています。しかし、メトヘモグロビンに変化すると、酸素を運ぶことができなくなってしまうのです。また、増加したメトヘモグロビンは最終的に赤血球を破壊し、溶血することになって貧血へと繋がります。
猫が玉ねぎを食べるとどんな症状が起こるのか?
猫ちゃんが玉ねぎを食べてしまった場合、どのような症状が現れるのでしょうか?
初期症状として挙げられるのは、次の通りです。
- 元気がなくなる
- 嘔吐する
- 熱が出る
- 下痢をする
また、状態が進んでくると次のような症状も現れるようになります。
- 赤色や褐色の血尿
- 胃腸の障害
- 黄疸
- 呼吸困難
- 心拍数が増加する
- 歯茎が白い
猫ちゃんの体重1キロあたり5グラム以上の玉ねぎを摂取すると危険とされています。基本的に玉ねぎはすごいニオイがするため、猫ちゃん自身が玉ねぎに近づくことはほとんどないので大丈夫でしょう。
しかし、ハンバーグやスープなど人間が作った食べ物に含まれた玉ねぎを食べてしまう…というケースは多いので注意が必要です。玉ねぎの皮も危険なので、猫ちゃんが口にしないよう気をつけましょう。
食べてしまったらどうすればいいの?
猫ちゃんが誤って玉ねぎを食べてしまったとしても、すぐに症状が出るわけではありません。
基本的には、1日~数日の間に症状が出てくるでしょう。ただし、大量摂取をした場合は症状が現れるのも早くなります。
症状が出ないと「大丈夫だろう…」と受け流しがちですが、決して安心しないようにしてください。個体差はあるものの、ほんの一欠片だけでも重篤な症状を発症してしまう子もいます。
少しでも玉ねぎを食べてしまった可能性がある場合は、たとえ症状が出ていなかったとしても速やかに獣医師に相談して下さい。
いかがでしたか?玉ねぎ、猫ちゃんが間違って食べてしまうととても恐ろしいものであること、おわかりいただけたでしょう。
猫ちゃんは好奇心旺盛で探検するのが大好きな子が多いもの。うっかり飼い主さんが見ていない間に間違ってたべてしまっていた…ということにならないよう日頃から注意しましょう。
ぷぴ子
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