20 May 2018

人間が食べても問題はないけど、猫にあげるのはNG!って食べ物、結構ありますよね?
その中でも、猫ちゃんに与えてはいけない代表格の1つが「イカ」。「猫がイカを食べると腰を抜かしてしまう」なんて言葉、一度は聞いたことがある人も多いでしょう。
なぜ、猫にイカを与えてはいけないのでしょうか?また、本当にイカを食べると猫は腰を抜かすのでしょうか?ここでは猫がイカを食べた時の影響について説明していきましょう。
どうして猫にイカをあげてはいけないのか?
イカには「チアミナーゼ」という成分が含まれています。これは酵素の1つで、ビタミンB1の分解速度を促進させてしまう働きがあります。
そして、ビタミンB1は猫にとって非常に大切な栄養素の1つ。ビタミンB1によって、猫たちは日頃の疲れを回復しています。つまり、猫ちゃんが元気を維持するには、欠かせないものというわけですね。
ちなみに、猫が必要とするビタミンB1の量は人間よりもはるかに多いのだとか。万が一イカを食べたことで、せっかく摂取したビタミンB1が壊されたら…大変なことになるのは、もうおわかりいただけたことでしょう。
さて、実際に猫がビタミンB1欠乏状態に陥るとどうなってしまうのか。代表的な症状として挙げられるのは、次のようなものです。
- 食欲不振になる
- 瞳孔の反応が鈍くなる
- 目がうつろ
- 動きがふわふわしている
- うなだれている
- 体重低下
- 脱毛
- 口内炎
このように、さまざまな症状が現れて最終的には足腰が立たなくなってしまう場合もあるようです。猫がイカを食べて腰を抜かす、というのは、決して間違っていないといえます。最悪の場合、死に至る危険性もあるので注意が必要です。
悪いことばかりじゃない?イカに含まれる猫が必要とする栄養素
上記の通り、イカには猫が多く必要とするビタミンB1と相性の悪い成分が入っています。でも実はそればかりではなく、猫ちゃんが必要とする栄養素もイカには豊富に含まれています。
その代表となっているのが、タウリン。タウリンは猫の体内で生成されないものなので、食事から摂取しなければなりません。また、猫ちゃんの目の組織を生成したり、心臓機能の向上をサポートしたり…と、小さな体を維持するのに重要な役割を担っているのです。
つまり、このタウリンを摂取するためにイカを食べさせるという選択肢もあると言えます。
「そんなことは言っても、イカにはチアミナーゼが含まれているんでしょ?」
たしかに、そうですね。でも、ある手順を踏めば猫ちゃんに安心してイカを食べさせることができます!
害なくイカを食べさせるために
猫ちゃんの体に害を与えることなくイカを食べさせるのに気をつけてほしいことは、次の2つです。
- 必ず加熱処理をする
- 少量だけ与えるようにする
まず、イカに含まれる猫ちゃんにとって害のある成分、チアミナーゼは熱に弱い成分です。そのため、加熱処理をすることでチアミナーゼによる厄介な働きを無効化できます。
さらに、与える時は少量を意識しましょう。イカは消化に悪いため、与えすぎると胃腸に負担がかかってしまいます。
いかがでしたか?猫ちゃんに悪いイメージのあるイカですが、与える時に一工夫すれば問題なく食べさせることができます。
たまには違ったものが食べたい!なんて猫ちゃんは多いハズ。週に一度のご褒美などで、量に気をつけながら美味しい焼きイカを食べさせてあげてみてくださいね。
ぷぴ子
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