22 Apr 2018

基本的に動物は人間と違って我慢をする生き物。本来、野生で生活をしている動物たちは、いつ身の危険に晒されるか分からない状況下にいます。少しでも自分が弱っている状態を相手に知られれば、自分が格好の的になるわけです。そのため、体調が悪かったり怪我をしていても、初期症状の時はわかりやすいサインをだしてくれません。
とはいえ、ものによっては命の危険に繋がることも…。大好きな愛猫ちゃんが、知らない間に弱って…なんて最悪の状況、誰だって考えたくないですよね。
そこで、今回は素人の人でもできちゃう毎日の健康状態チェック方法についてご紹介します。猫ちゃんと触れ合う時にさり気なく毎日行うなどして、猫ちゃんのSOSに早く気付けるよう心がけていきましょう。
基本的なデータを毎日日記にメモしておく
特に1歳未満の子猫ちゃんに必要不可欠なのが、基本的なデータを毎日知っておくことです。
子猫の時期はとにかく、成長することが重要な時。
そして、免疫力も安定していないので、ちょっとしたストレスやきっかけで病気や怪我に繋がる可能性も否めません。
子猫の時期に病気や怪我を起こすと、最悪死に繋がってしまう場合もあるので、注意が必要です。
そのため、できるだけ毎日基本的なデータをとっておくようにしましょう。
チェックして記録すべき項目は、以下の3点です。
- 体重
- 体温
- 脈拍数
まず、体重の測り方ですが先に飼い主さんが体重計に乗り、その時の体重をメモしておきます。次に猫ちゃんを抱っこした状態で再度体重計に乗り、同じく体重をメモしてください。後者の体重から前者の体重を引いた結果が、猫ちゃんの体重となります。
基本的に子猫の時期は体重が増えていくものですから、明らかに減っていたりする場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。
体温については、ペットショップなどに動物専用のものが販売されています。動物たちの体温は、肛門から体温計を入れて直腸で測る…というやり方が普通なのですが、これを素人がやるのは大変なもの。そのため、耳で測定できるものを選ぶと良いでしょう。
ちなみに猫ちゃんの平均的な体温は38℃~39℃。これよりも低い、または高い場合はすぐに動物病院へ連れていきましょう。
最後に脈拍数ですが、太ももの内側に手を当てて測ります。できれば1分間安静な状態で測りたいですが…わんぱくな猫ちゃんだと1分間じっとするのは難しいもの。その場合は15秒、20秒くらい図って×4or×3して記録しておくのがおすすめです。
脈拍数の平均値は1分あたり120回~140回。高すぎる場合は何らかの異常がある可能性もあるため、すぐに獣医師に相談しましょう。
毎日チェックすべきポイントはどこ?
猫ちゃんの異変にいち早く気づくためにも、毎日チェックするべき項目についてご紹介していきましょう。ぜひ、順番に確かめていってくださいね。
体の部位をチェックする
○耳○
・耳の中の状態(ただれたり、赤くなったりしている)
・嫌なニオイがする
・耳垢でひどく汚れている
・頭をしきりに振ったり、血が出るほど耳をかく
○目○
・目やにが酷い
・目が腫れるほど擦ったりかいたりする
・充血している
・片目が開かない
・眼球が白く濁っている
・目頭にある白い膜がいつも以上に出ている
・瞳孔が常に開いている
○鼻○
・頻繁にくしゃみをする
・鼻から緑色っぽい鼻水が出る
・鼻血が出ている
・常に鼻が乾いている(睡眠中や寝起きは問題なし)
○口○
・口臭が酷い
・歯茎から出血がある
・歯茎が赤く腫れている
・よだれが垂れ流しになっている
・歯がぐらついている
○皮膚○
・特定の箇所を何度も掻く
・一部が脱毛している
・フケがたくさん出る
・できものができている
1つでも当てはまったらしっかりと様子見をするか、症状が酷い場合はすぐに動物病院につれていきましょう。
しぐさ、行動をチェックする
- 普段の行動と違う(しきりに威嚇する、部屋の隅でじっとしている等)
- 常に震えている
- よろよろしていて真っすぐ歩けない
- 脚をかばうように歩く
- 発作や痙攣が起こる
- 食欲がない
- 水を飲まない
- トイレ外で粗相をしてしまう
- トイレで踏ん張っているのにうんちが出ない
- 毛繕いをしていない
猫ちゃんは基本的に、健康な状態の時には毛繕いをしますが体調不良になると毛繕いしなくなる傾向があります。実際、私の猫も尿路結石を起こした時や脱水症状を起こした時に毛繕いをせず、キレイな毛並みがぼさぼさに…。少しでもあれ?と思うことがあれば、すぐに獣医師へ相談に行くのがおすすめです。
また、猫ちゃんは積極的に水を飲もうとしない生き物。特に面倒くさがりな猫ちゃんだと水を飲むのを渋って尿路結石や脱水症状に繋がることも少なくありません。水飲み場を増やす、面倒くさがりの子には定期的にシリンジで水を与えるなどして、水分摂取には気をつけてあげましょう。
いかがでしたか?
以上の面を毎日チェックすることで、早めに猫ちゃんからのSOSに気づき、対処することができます。気づいた頃には手遅れだった…という事態を防ぐためにも、日頃から猫ちゃんを気遣ってあげてくださいね。
ぷぴ子
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