17 Apr 2018

トリコモナス…私達人間としては、性感染症がイメージされますよね。でも、猫ちゃんの場合は大腸の寄生虫の一種。
基本的にどの猫ちゃんもお腹に潜ませている虫ですが…。特に子猫や老猫だったり、抵抗力が弱っている子の場合この虫が増加して悪さをしてしまうことがあります。
実際、私も飼い猫がトリコモナスにかかって非常に大変な思いをしました…(汗)感染力が強かったりもするので、特に多頭飼いしている人は要注意!人間だって侮れないものです…。
それでは、猫ちゃんのトリコモナス症について、ここでお話していきましょう。
飼い猫がトリコモナス症に!症状は…?
私、ボランティアをしていたりする関係で様々な猫ちゃんに触れることがあるのですが…。この度、ちょっと一目惚れした子猫ちゃんを迎えることにしたんですね。
引き取った当時はとっても元気!食欲旺盛!とにかく人懐こいし、うんちも元気だし…な子だったのですが…。次の日トイレを見てみるとびっくり、下痢なうえに血が混ざっている…。
鮮血だったし、もしかしたら痔なのかな…と思って、とりあえず様子見することに。(猫ちゃんわんちゃんも、下痢などで切れちゃうことがあるらしいのです)
ご飯をあげてみると、食欲は変わらず。おもちゃで遊んでて元気がない様子もなし。大丈夫なのかな…と思ってみていると、ついにトイレに脚を踏み入れました。うんちの体勢を取ったので、そのまま観察!
すると…やはり、下痢。しかも最後の方は鮮血の粘液…。うちはデオトイレを使っているのですが(下が引き出しになっていてシートを入れるタイプ)、シートの上に全部垂れ流れていて血も…。見ていて痛々しく思うほどで、もうすぐに病院に駆け込みました。
結果、トリコモナス症であることが判明。私も飼い猫がトリコモナス症にかかるのは初めてで、「なにそれ!?」となりました。
簡単にいえば寄生虫の1つで、猫ちゃん(特に子猫や老猫)なら誰でもかかる可能性のあるもの。お腹にいても発症しない、無症状性キャリアの子もいるのですが、発症してしまうと次のような症状が出てきます。
- ニオイの強い下痢
- 粘液便
- 血便
- 肛門が赤くなったり腫れたりする
- 下痢がひどく続いた場合は脱水症状
私の場合は様子見した分ちょっと虫が増え過ぎており、飼い猫には辛い思いをさせてしまいました…。
トリコモナスは発症すると、結構すぐに血の混じった下痢が出るので、そうしたうんちが出た場合は様子見することなく病院に走るのが賢明です。
トリコモナス症の原因と治療
さて、猫さんなら誰でもなり得るトリコモナス症ですが、原因はずばり、免疫力の低下、ストレス、他猫の便からの感染です。特にこの3つが揃っていると発症率が跳ね上がるので注意して下さい。
…で、上記で述べた通りなのですが。そう、発症している猫ちゃんの便から感染します。唾液とかおしっこからは感染しないです。
なので…特に多頭飼いしていて、全猫ちゃんが同じトイレを使っている場合は要注意!砂をかいた時に、虫がいる便に触れてしまい、その手を毛繕いで舐めたら感染します。
そしてトリコモナス症、感染力も強いので感染した子は隔離する、使っていたトイレは全て滅菌処理など徹底しましょう。感染している子に触った後は必ず消毒してから他の子に触るようにしてください。子猫・老猫がいる場合は本当にこれを徹底しないと、バイオテロ状態になります…。
といっても、正直注意すべきなのは1才未満の子猫と老猫、予防接種をしていない猫くらい。基本的に成猫になると免疫力も安定するので、よっぽどのことがない限り感染することはないようです。
とはいえ、やはり万が一ということもあるので、消毒は徹底するようにしましょう。そう…たとえ他の猫さんがいなくても、消毒を徹底しないと大変なことに繋がります…。
人間にも感染する!?
人間のトリコモナスといえば、有名なのが腟トリコモナス症。トリコモナスということは、人間の場合は性感染症として感染するのか?というと、そうではありません。腟トリコモナス症と猫ちゃんのトリコモナスは別物なので、そこは安心してください。
でも…そう、あくまで腟トリコモナス症になることはない、という話です。どういうことかと言いますと…。
私、実際にその飼い猫のトリコモナスにやられてしまいました(笑)情報は少ないのですが、人間も大腸のトリコモナスに感染することがあるのだそうで…。見事に、やられてしまったわけですね。
元々トリコモナスという虫自体が、脊椎動物全般に宿る寄生虫なので、人間でも感染する可能性は十分にあります。ちょうどその時、私も風邪の治りかけ、月経前だったりで免疫力が下がっていたんでしょうね…。突然、原因不明の腹痛が起こりました。
でも、特にお腹を壊すものは全く食べてない。心当たりがなにもない…。もしかしたら風邪の症状か、月経の症状かな…なんて思ってたんですが…。丸一日ほど腹痛に悩まされた後、今度は激しくお腹を下すことに…。
それはもう、飼い猫とシンクロしてるような状況になりまして。おかしいな…と思っていたら、どうやら飼い猫のトリコモナス症をもらってしまったようでした…。
思い返してみれば確かに、他の猫達に触る時は消毒などを徹底していたのですが、その子に触れた後、「お腹空いたな~」とか「調べ物しよう…」とかで飲み食いしたり、パソコン触ったりする時は消毒してなかった…。
人間の病気とか猫ちゃんの病気とか、お互いに感染しないもの、と思い込んでたのでこれにはびっくりでした。
…というわけで、それ以降は完全に子猫ちゃんが治るまではとにかく消毒を徹底しまくっておりました(笑)
皆さんもこれから子猫を迎える…という機会が訪れる時は十分注意して下さいね。
万が一トリコモナス症になったら、とにかく消毒!消毒!消毒!です…!猫ちゃん周りにはペット用の除菌スプレーを、自分にはアルコール消毒などを使って全身や服、手の消毒などを徹底すればまず感染拡大は防げます!
拡がってしまうと厄介なものでもありますので、とにかく拡大させないように徹底することを意識してください。
ぷぴ子
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