5 Apr 2018

猫さんは一匹いるだけでも癒やし効果抜群ですが、二匹三匹…と増えれば増えるほど、さらなる目の保養にもなるものですね。特に猫さん同士で丸まって寝ている姿や、じゃれ合ってる姿は鼻血もの…!
そんな姿を生で見てみたい…ということで、多頭飼いを検討する人もいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、初めての多頭飼い…となると色々と不安な点などもあるもの。そこで、ここでは多頭飼いにおけるポイントや注意点をご紹介しましょう。
多頭飼いにおいて必要なものは?
新しく心ときめく猫さんを見つけてしまった…一人いるけど、この子も迎えたい!そんな経験、ありませんか?
私はたくさんあります(笑)
そのせいで今やすっかり我が家は猫屋敷…。
そんなわけで多頭飼い歴の長い私ですが、当然簡単にひょいひょいと迎えられるわけではありません。新しい子を迎えるにあたって、準備しなければならないことは当然あります。
ということで、多頭飼いをするための準備についてお話していきましょう。
新しい子のケージ
特に新しい子が子猫の場合、または成猫でも去勢・避妊手術をしていない場合は、ケージを用意しておくのがおすすめです。
子猫の場合は、たとえ飼い主さんがいたとしても、ちょっと目を離したすきに危険な場所に入り込んでしまうなど、万が一の可能性も考えられます。
また、去勢・避妊していない子の場合は、縄張り意識から色々なところにスプレー(強烈なニオイのオシッコを吹きかける行為)してしまう可能性もあるでしょう。
新しい子が安全に、新たな生活環境に慣れるためにも、ケージを用意してあげるようにしましょう。
トイレは飼い猫の数+1個がおすすめ
猫さんが増えれば、その分トイレの使用頻度も上がります。猫さん複数に対して1つしかトイレがない場合、すぐにトイレは汚れてしまいますし、同じタイミングでトイレをしたくなった時に大混雑になってしまうことも。
常に清潔で快適なトイレ環境を保つためにも、多頭飼いする場合は飼っている猫さんの数+1個のトイレを設置しておくのが理想です。
できれば新しい猫さんは一人にできる部屋に
猫さんなど動物たちは、環境の変化に弱いものです。新しい家に来ると、そこに慣れるまでだいたい1週間~2週間はかかります。
もちろん個体差はあり、慣れやすい子だとすぐに慣れますが、神経質な子の場合はなかなか慣れず、体調を崩してしまう可能性もあるので注意が必要です。
猫さんが環境に慣れるまでは、とにかくそっとしておく時間を長く設けることが大切。
できれば猫さんが一人でおちつけるように、人や先住猫が出入りしない部屋にケージを置いて、そっとしておくようにすると良いでしょう。ご飯をあげるとき、水の取り替え、トイレの掃除などのときに少しだけ触れ合って慣れさせていくのが理想です。
どうしても専用の部屋を用意できない場合は、ケージにブランケットなどをかけて目隠しできるようにしておくと良いでしょう。
多頭飼いにおける注意点
さて、多頭飼いをするための準備については上記の通り。
次に、注意点の説明をしていきましょう。
先住猫との対面はとにかく時間をかけて
猫さんは縄張り意識の強い生き物です。さらに、猫さんにとっては「環境が変わること」以上に「新しい猫が増えること」の方がストレスになりやすいと言われています。
このため、新しい猫さんを迎えてすぐに先住猫と対面させるというのは絶対にNG。双方に強いストレスを与えてしまう可能性があります。
猫さんは人間よりもはるかに嗅覚や聴覚が優れている生き物。飼い主さんについている他の猫のニオイや、鳴き声などから「別の子がいるぞ」というのを察知します。
このように、最初は顔を合わせない状態でニオイや鳴き声で他の子がいるというのを感じさせると良いでしょう。できれば新しい子はケージに入れて、そのケージが置かれた部屋には先住猫が出入りできないようにするのがベストです。
この状態で1週間くらいしたら、今度はケージ越しにお互いを対面させてみてください。
おそらく、ほとんどの猫さんがお互いにしゃーっと威嚇し合うはずです。威嚇したらすぐに引き離して、次の日にまた対面させて…と繰り返して下さい。
それから数日後くらいになったら、今度は新しい子のケージが置いてある部屋に、先住猫が行き来できるようにしましょう。
こうして少しずつ慣らしていくことで、最終的にはお互いがいても大丈夫という関係にしていけるはずです。
とにかく先住猫が優先!今まで以上に愛情を
猫さんは優先順位が大切な生き物です。多頭飼いする場合は、とにかく最初にいる子が一番上となります。
新しい子が来たからといって、そっちばかり構ってしまうなど新しい子を優遇してしまうと、先住猫はストレスを感じてしまう可能性大です。
先住猫にストレスを与えないためにも、新しい猫を迎えた場合は今まで以上に先住の子をかわいがってあげて下さい。
たとえば、ご飯やおやつをあげるときは必ず先住猫が先となります。帰ってきた時に声をかけるのも、抱っこも先住猫が先です。
また、新しい猫を迎えてしばらくは、新しい猫はケージ飼い、先住猫だけ家の中を自由に行き来できるようにするというのもおすすめ。
こうすることで「自分はこのテリトリーを自由にできるけど、こいつはできないんだ」と先住猫に優越感を与えることができるわけですね。
3番目、4番目の猫さんを迎える場合も同様、迎えた順番に優遇しましょう。ご飯、抱っこ…何をするにも1番目→2番目→3番目…というように、順番には十分に気をつけてくださいね。
爪切り、去勢や避妊はしっかりと!
多頭飼いする場合に気をつけてほしいのは、爪切りや去勢避妊手術です。
まず、猫さん同士はどうしてもじゃれあって遊ぶもの。もちろん、当人同士最初はじゃれ合っているつもりでもだんだんヒートアップしてうっかり爪をだしてしまう…ということも十分あり得ます。
この時、もしも爪が尖ったままの状態だったら、どうなるでしょうか…?皮膚を傷つけるだけでなく、眼球などを傷つけてしまう危険性もあるでしょう。
また、女の子と男の子がいる場合、避妊去勢をしていないと子供ができてしまう可能性もあります。
猫は犬と違って、女の子でも月経がありません。そのため、交尾をすると子供ができてしまう仕組みとなっているため、たくさん増えて困ってしまうことにもなります。
さらに避妊や去勢をしていないと、本能的な縄張り意識を強く持ってしまうので、男の子同士で喧嘩しやすくなったり、縄張り主張のためのスプレー行為ばかりしてしまうことにも繋がるでしょう。
このようなことを回避するためにも、定期的な爪切りや避妊去勢手術はしっかりと行うようにしてくださいね。
感染症には気をつけて!
多頭飼いをする場合に注意したいのが、猫さんの感染症です。猫風邪や寄生虫など、一人がかかると全員に感染してしまう可能性があります。特に子猫や老猫は免疫力が低いので、細心の注意が必要です。
こうした感染症や寄生虫が発覚した場合は、すぐに感染した猫さんを隔離するようにしましょう。そして、その子に触ったら必ず消毒をしてから他の子に触るようにしてください。
病気が完治した後も一週間は他の子に合わせないようにするのがおすすめです。また、完治した後にその子を隔離していた部屋やケージを消毒するのも忘れずに…!
いかがでしたか?もちろん、数が増えればその分の手はかかりますので、その部分の覚悟は持つ必要があります。ですが、一見難しそうな多頭飼いですが、注意点などに気をつければ意外と問題ないもの。
大好きな猫さんに囲まれたもふもふ生活を目指して、気をつけるべきところには注意しながら、多頭飼いを始めてみてはいかがでしょうか?
ぷぴ子
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