8 Mar 2018

猫を飼うにあたって、できれば常に一緒にいてあげたいものですが、なかなかそうも行きません。ちょっとした買い物やお出かけなど、時には猫さんを一人にせざるを得ない時もあるでしょう。
基本的にわんちゃんと比べると人恋しさのなさそうな猫さん。留守番も問題なくこなしてくれそうなイメージですが、注意点が全くナシ…というわけではありません。
ここでは、猫さんを数時間、お留守番させる時のポイントや注意点をご紹介しましょう。
猫のお留守番に必要なアイテムは?
猫さんにお留守番をお願いするにあたって、当然必要なアイテムはいくつか存在します。
ここでは、猫さんのお留守番に必要なアイテムをご紹介しましょう。
キャットケージ
猫さんは自由奔放な生き物なので、基本的に室内で放し飼い…という人も少なくないでしょう。お留守番の時もそのままにして出かけてしまっていませんか?
たしかに、自由奔放な猫さんにとって狭いケージの中に置かれるというのはストレスになりうる可能性が高いです。しかし、お出かけ中は飼い主さんの目が行き届かない時。万が一…ということが起こった場合、どうすることもできないのも事実です。
実際、私の悲しい体験となりますがお話させていただきます。
私も以前は猫さん放し飼い、お出かけの時もそのまんま…という状態でした。それが当たり前、何も不安なことはないと思っていました。
しかし、ある日のこと。帰ってきてみると飼い猫の一人が泡を吹いたまま冷たくなって床に横たわっていたのです…。本当に、あのときの光景は今でも忘れません。
特に健康にも異常がなかった子なので、本当に現実を受け入れることができませんでした。次の日、火葬立会をした時に担当してくださったスタッフさんが遺骨を見て、一言。
「喉元に何かが詰まった形跡がありますね…おそらく、誤飲による窒息が原因だと思います」
愕然としました。
もともと遊ぶのが大好きで、いろいろなものに興味を示す子でした。いつ、このようなことが起きたっておかしくはなかったのでしょうね…。
ケージに入れてお出かけするのを習慣にしていれば、誤って異物を誤飲してしまうことも防げたはず。本当に後悔しました。
それから、すぐにキャットケージを手配し、今では残りのにゃんたちをお留守番させる時は、必ずケージINが習慣です。ちょっと窮屈そうにしていますが、その分帰ってきた時に盛大に褒めて構って遊ぶようにしています。
猫さんにとっては窮屈なイメージのケージですが、やはり万が一を考えると用意しておいたほうが良いでしょう。
給水器
ケージに入れておくにあたって、必要不可欠なものの1つ。
お皿で水をおいておくのも良いですが、とにかく猫さんはアグレッシブな生き物。遊びに夢中でいる時にがしゃーんと倒してしまう可能性もないとはいえません。万が一倒してしまった場合、その後は新鮮な水が飲めなくなってしまいます。
そこでオススメなのが、ケージ用の給水器です。
普通にペットボトルなどを使って取り付けるタイプのものも良いですが、個人的には自動給水器がオススメ。お水が循環して常に新鮮なものを飲ませてあげることができますし、しっかり固定できるのでひっくり返したりする心配もありません。
自動給餌器
家を留守にする時間が長くなる場合に必要となってくるのが、オートフィーダー(自動給餌器)です。予め設定した時刻になると、自動的に決められた量のご飯を出してくれる仕組みとなっています。
猫さんによっては遊んで壊してしまう可能性も無きにしもあらずですが…。長時間の留守では、なるべくおいておくようにしましょう。
ケージ用のトイレ
ケージの中にも、いつでもトイレできる環境を作ることは大切です。そのケージの大きさに適したものを入れておいてあげるとよいでしょう。
おもちゃ
特に遊びが大好きな猫さんの場合は、ケージの中で暇を持て余し、大きなストレスがかかる可能性もあります。その場合は、猫さんの好きなおもちゃを入れておいてあげるのもおすすめです。
オススメは猫キックができるような、ぬいぐるみタイプの大きめおもちゃ。小さいおもちゃは誤飲の危険性もありますし、紐状のものは窒息の危険性も否めません。注意しましょう。
猫さんの体温・室温管理も重要
動物にはエアコンがいらない…なんて思っていませんか?以前は夏場でも冬場でも、動物たちはそのまんま…。
そんな考えが定着気味でしたが、最近では夏場の熱中症問題や冬場に風邪をひいてしまうなど、さまざまな危険性があると注目されています。
比較的涼しい季節であれば問題はないでしょう。しかし、真夏の暑い日や真冬の底冷えする日などは、猫さんが体調を崩さないようにきちんと温度管理するようにしてください。
エアコンを設定しておく、夏場は冷たいベッドやシート、冬場はヒーターなどを入れておくのがおすすめです。
猫の留守番における注意点
さて、猫さんの留守番必須アイテムは上記でご紹介した通りです。
ここからは、留守番における注意点についてお話していきましょう。
ケージやお家の戸締まりはしっかり行うこと
せっかくケージに入れても、きちんと扉がしまっていなければ猫さんは当然ケージから飛び出してしまいます。それに加えて、万が一窓などが開けっ放しだった場合は、そこから脱走してしまう可能性もあるでしょう。
普段室内飼いの猫さんがうっかり外に飛び出した場合、慣れない環境で思わぬ事故にあってしまったり、迷子になったまま帰ってこれなくなってしまう可能性もあります。お出かけの際は戸締まりについて、十分に気をつけましょう。
倒壊事故にならないよう対策を
日本といえば、地震大国。今や南海トラフに東京直下型地震など、大地震が来るかもしれない…という話も後を絶ちません。
部屋の中にある大きな家具などが倒れるのも、ケージが倒れるのも、猫さんには致命的。こうした倒壊事故を防ぐためにも、家具やケージが倒れないように対策をしておくと良いでしょう。
誤飲や誤食には要注意!
誤飲については上記のとおりですが、ケージに入れずに留守番させる場合、好奇心旺盛の猫さんは特に誤食にも注意が必要です。
例えば、人間の食べ物に興味津々といった猫さんの場合、人がいないのをいいことにこっそり食べてしまう可能性があります。
人間の食べ物の多くは、猫にとって味付けが濃いものばかり。食べすぎることで尿路結石や腎不全などの病気のきっかけとなる可能性もあるので注意が必要です。
また、チョコレートやアボカド、ネギ類など猫さんが食べることで命の危険性も考えられる食べ物もあります。こうしたものを誤食しないためにも、ケージの側には人間の食べ物を置かない、放したまま出かけないなど心がけましょう。
いかがでしたか?
一見、何も考えずにお留守番させても大丈夫そうな猫さんですが、実は危険もいっぱい、用意しておくべきものもいっぱいなのです。飼い主さんの目が届かないところでも、猫さんが安全な生活を送れるように、留守番に必要なアイテムなどはしっかりチェックしておきましょう。
ぷぴ子
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