25 Feb 2018

今、自分の飼い猫は一体何を考えているのだろう…。そう思うこと、飼い主さんなら一度はあるのではないでしょうか?
かくいう私もそう思うのは日常茶飯事。できれば会話をしたいものですが、それは到底無理なお話…。猫翻訳機なんてものも出たりしていますが、いまいち胡散臭いですよね…。
そこで!猫さんの気持ちを知るためのポイントとして耳があります。そう、耳の向きなどで気持ちをはかることができちゃうのです!
ここでは、耳で猫さんの気持ちを判断する方法についてお話していきましょう。
耳で判断しよう!猫の気持ち
ぴょこんと生えている2つの耳。思わずきゅっと触ってみたくなってしまいますね。
今、あなたの愛猫さんはどんな風に耳を動かしていますか?それでは、さまざまなパターンにおいて、猫さんがどんな気持ちかをご紹介しましょう。
至って普通(特に耳は動いていない)
ぴょこんと生えた耳がぴくぴく動くことなく、普通の状態であれば何もない証拠。人間で言うならば、ぼーっとして何も考えていない状態です。特に気になるものもないし、暇だし…という時はこの状態になります。
猫の耳が前を向いている
猫が普段の位置よりも前方に耳を動かしている時は、何かに興味を示しているか、警戒しているしるしです。
自分のテリトリー内でこのようになっている場合は、興味を示していることに、テリトリー外や自分の知らないものや動物に対しては警戒となります。こうして耳を前方に向けることで、興味を示した、或いは警戒している対象から発せられる音をより細かく捉えようとしているのです。
特に飼い主さんが呼んだ時にこの状態になったのであれば、大好きな飼い主さんの声をもっとよく聞きたいという証拠。ヒゲや尻尾の動きなども観察すれば、警戒をしているのか興味を示しているのかの判断もよりしやすくなるでしょう。
耳を前後左右色々な方向へ動かす
猫がピンと両耳を立てた状態で、耳だけ前後左右に動かしている…というのを見たことはありませんか?実に器用な動きだな~と、私も思ったことがあります。
これ、どこから音がしているのか、その音が自分に害を及ぼさないのか…などを判断しているときの行動です。
人間も、知らない物音がしたらビクッとなりますよね?例えば、真夜中にラップ音がしたりすると、「え!?今の何!?どこから!?」となるはず。これと一緒です。
つまり、この時の猫さんは不安を抱えている可能性が高いもの。突然構ったり触ったりせず、優しく声をかけながらそっと触れるようにしてあげてください。
両耳を横に寝かせている
例えば飼い主さんに抱っこされている時、お気に入りの場所で香箱座りをしている時…。ふと猫さんの耳を見ると横にぺたーっとたれていませんか?
これ、リラックス状態の猫さんがとる行動です。気持ちいいな~、幸せだな~と思っている時なので、ちょっかいは出さずにそっとしておくか猫さんが喜ぶように優しく撫でてあげましょう。
耳がピンと立ったまま後ろを向いている
猫が耳を立てたまま後ろに向けているのを見たことありませんか?この状態は要注意。苛立っている、一人にしてほしい、ストレスを感じている可能性が高いです。
例えば眠いのに無理に構ったり、おもちゃで遊んでいる最中に触れたりすると、このような耳にすることがあります。この耳の状態に加えて尻尾をばしばしと床に叩きつけている場合はかなり不機嫌状態です、そっとしておいてあげましょう。
猫の耳が後ろを向いてぺたんとたれている
猫が頭に耳をくっつけるようにぺたっと垂らし、かつ後ろを向かせている時は一番注意して下さい。本気で怒っていたり、恐怖心を抱いてしまている証拠です。
ついでにシャーッと鳴くようであれば完全威嚇モード。優しく声をかけてあげるなどして、まずは猫さんが落ち着くようにしてあげてください。
猫の耳はとにかくすごい!
さて、猫さんが耳を使って気持ちを知らせてくれるというのは、上記の通りです。このように変幻自在に動かしてその時の気持ちを知らせてくれる猫さんの耳ですが、実はその能力もかなりすごいものとなっています。
実は猫さん、犬さんよりも正確に音源を聞き取れるということ、ご存知でしたか?わんちゃんの場合、音源を聞いたとしてもその距離や位置の判断に2.3度程度の誤差が出ます。
しかし、猫さんはわずか0.5度の誤差。いかに猫さんの耳が素晴らしい機能性を持っているか、お分かりいただけるでしょう。
また、聴力についてもわんちゃんを大幅に上回るのが猫さん。わんちゃんがおよそ4万ヘルツまで聞き取れるのに対し、猫さんが聞き取れるのはなんとおよさ7万ヘルツ。ただし、猫さんは高い音域を聞き取るのが得意であるため、低い音を聞き取るのはあまり慣れていません。
さらに、猫さんといえば高いところに登ったり、軽々と着地したり、ワンちゃんとは違った軽快な動きをする生き物ですね。これは、猫さんの耳の中にある非常に敏感な三半規管のおかげです。ここが発達しているため、猫さんは自分の体の傾きなどを即座に察知し、宙返りするなどしてきちんと着地できます。
いかがでしたか?
このように、猫さんにとって耳は感情表現を表すだけでなく、生きていくために必要不可欠な器官であることがわかりますね。大好きな猫さんともっと仲良くなりたい!という人は、ぜひ猫さんの耳の動きにも注目するようにしてみてくださいね。
ぷぴ子
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