23 Jan 2018

人間にとってストレスは非常に厄介なものですが、それはもちろん猫も同じです。猫は繊細な生き物なので、ちょっとした環境の変化などでもすぐにストレスを感じやすいもの…。
そんな猫ちゃんのストレスを放置していると、免疫力の低下や脳内物質のバランス崩壊を招いてしまう可能性もあります。また、脱毛症になったり性格が変わってしまうことも…。
可愛い愛猫がストレスでそんな結果になってしまったら、悲しいですよね。
そこで、自分の猫ちゃんのストレスチェックをして、必要な解決策を考えていきましょう。
愛猫のストレスチェック
さて、皆さんの愛猫ちゃんの様子を振り返ってみて下さい。
次のようなことが起こっていませんか?
- ご飯を食べなくなってしまった
- 部屋のいろいろなところで粗相をするようになった
- 夜鳴きがすごい、またはずっと鳴いている
- 物陰に隠れて威嚇してくる
- グルーミングをいつまでもやっている
1つでも当てはまった場合、猫ちゃんがストレスを抱えている可能性があります。
それでは、これらの行動の原因について説明していきましょう。
ご飯を食べなくなった
それまで好きだったはずのご飯を急に食べなくなってしまった…。そんな状況に遭遇したことはありませんか?
猫は意外とグルメな生き物。それまで美味しいと食べていても、ある日突然飽きて食べない!なんてこともある本当に気まぐれさんです。特に環境の変化などがない状態で食べなくなり、かつ元気に飛び回っている状態であれば飽きた可能性が高いのであまり心配はいりません。
しかし、猫ちゃんがご飯を食べなくなる前に、大きな環境変化があった(工事の騒音がひどい、家族が増えた、急に人の出入りが激しくなった、引っ越しなど)場合は要注意。そうしたことがストレスとなり、食欲低下に繋がっている可能性もあります。
実は猫ちゃん、3日以上何も食べない状態が続くと脂肪肝になってしまう可能性があり、その状態が続けば続くほど、肝機能障害に繋がってしまいます。
ご飯を食べなくなってしまった場合は、とにかく好きなフードにしてみたり、フードを少し温めて香りを立たせてみたりしてください。あるいは、スポイトなどで流動食を流し込むという手段も必要です。これを機に食べてくれるようになる子もいます。
それでもダメな場合はすぐに動物病院で処置をしてもらうようにしましょう。
粗相をする
それまでトイレできちんと用を足していた子が、環境変化などによって粗相をするようになる…。これも、猫ちゃんからのストレスサインです。
猫が粗相をするということは=自分の縄張りの主張をしているということ。つまり、自分が安心できる場所がないから縄張りを作ろうとしているというわけですね。
このようなストレス行動は主に新しい猫が増えたり、野良猫が多くなったときに起こりやすくなります。また、トイレの位置を頻繁に変えたり、トイレが汚い状態の時も起こりやすいので、気をつけましょう。
猫ちゃんが粗相をしてしまったら、トイレが汚くなっていないか、頻繁に位置替えしていないかなども確認するようにしてください。
ずっと鳴いている
夜中に一人でずっと鳴いている、昼間も四六時中鳴いてる…。このような行動は運動不足からくるストレスの可能性が高いです。
つい仕事などで疲れて猫ちゃんとの時間を作れずにいませんか?猫ちゃんが一人で遊べるようなキャットタワーなどは充実していますか?
一度自分の猫スペースを見直して、猫ちゃんが満足できるようなおもちゃやタワーを取り入れてみましょう。また、1日30分でも良いので飼い主さんと遊ぶ時間も設けてみて下さい。
物陰に隠れて威嚇する
部屋の隅やベッドの下などに隠れた状態で、人が近づくと威嚇する…。そんな行動に悩まされていませんか?
これは猫ちゃんが自分の縄張りに不安を抱いている可能性があります。狭い場所に隠れて、そこだけでも必死に守ろうとしているのです。
このようなストレス行動は、その部屋に猫ちゃんが安心して落ち着けるテリトリーがない場合に多く見られますので、猫ちゃんが落ち着けるスペースを工夫して作ってあげましょう。
いつまでもグルーミングをしている
猫のグルーミング、場合によっては自分の気持ちを落ち着かせる行動の1つでもあります。
適度なグルーミングなら問題ありませんが、同じところを必要以上に舐める、いつまでもグルーミングばかりしているというのはストレスから来る行動です。そして、同じところをグルーミングしすぎることで、その部分がはげてしまう可能性もあります。
猫がストレスに感じている要因を考え、それぞれに適した対処法を実践してみましょう。運動不足解消のためのおもちゃを買ってみる、お気に入りの場所を作ってあげる、など猫ちゃんの環境を今一度確認して、不足しているところを補ってみてください。
このように猫はストレスを抱えているときには様々なサインを出します。
ストレスのたまりすぎは、人間だけでなく猫にとっても良くありません。少しでもおかしいな?と感じる行動があったら、ストレス解消できるよう遊んであげたり、ストレスのかからない環境作りをするなどしてあげてくださいね。
ぷぴ子
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