16 Aug 2018

動物は癒やしもあり、家族の一員として賑やかになることもあり、飼ってはみたいけれど…やっぱり一つの命。できるだけ長生きしてもらって、たくさんの時を一緒に過ごしたい…。そう思うものですよね。
そのためにも、飼うにあたっての注意点やポイントなどはしっかりと押さえておきたいところ。
とはいえ、一緒に過ごしているとついつい情がわいてしまって人間が食べているものをあげちゃった…なんてこともあるのではないでしょうか。
たしかに、愛猫が食事中におねだりしてくる様子は非常に愛くるしいものですが、かといって人間の食べるものをたくさんあげていると、猫ちゃんの体に危険が及んでしまいます。
ここでは、私たち人間が食べている食べ物の中でも、絶対に猫に与えてはいけないものをご紹介していきましょう。
絶対にダメ!猫にあげてはいけない人間の食べ物
人間にとって無害な食べ物でも、猫にとっては有害になってしまうことがあります。それでは、どんな食べ物が猫にとってNGなのでしょうか?
タマネギなどのネギ類
タマネギやニンニクなどのネギ類には、アリルプロピルジスルファイドと呼ばれる物質が含まれています。そしてこれこそ、猫ちゃんの体に危険をもたらすものなのです。
この物質が猫の体内に入ると、血液中の赤血球を破壊してしまいます。そのため、溶血性貧血に繋がってしまうのです。
ネギそのものはもちろんのこと、ネギのエキスが含まれた煮汁なども絶対にNG。猫ちゃんには与えないようにして下さい。
人間が飲む牛乳
私たちが飲んでいる人間用の牛乳には、ラクトースと呼ばれる乳糖が多く含まれています。
これ、人間の体内には分解できる酵素があるのですが、猫の体内には存在しないことが多いのです。そのため、猫に人間用の牛乳を与えてしまうと下痢をしやすくなってしまいます。
もし牛乳をあげたい場合には、きちんと猫ちゃん用のものをあげてくださいね。
チョコレート
チョコレートは猫ちゃんの命を危険に晒す可能性もある、非常に恐ろしいものです。人間にはカカオポリフェノールが美容に良い…など健康効果を期待されていますが、猫ちゃんにはNG。
チョコレートに含まれているテオブロミンは、猫の体内で分解することができないため嘔吐や下痢の症状が現れます。また、与えた量によっては最悪死に至る可能性もあるため、絶対に与えないで下さい。
もちろん、チョコレートケーキやマフィンなどチョコ味がするお菓子などもNGです。
カフェインの含まれるもの
コーヒーなどカフェインの含まれているものと言えば私たち人間が摂取する場合、『頭をスッキリさせるもの!』というイメージが強いですね。たしかに、人間が摂取する場合はその程度のもの。
しかし、猫の場合は体調不良になるどころか死に至る可能性もあるので危険です。
ぶどう
ぶどうを食べたことで腎機能障害になったり、嘔吐したり、死亡するケースがあります。まだはっきりとした理由は分かっていないですが、これらの事例があるため与えないようにしましょう。
もちろん、ぶどうを干して作ったレーズンやレーズンパンなどもNGです。
イカやサザエ
猫といえば魚介類が好きというイメージがあるかもしれませんが、イカやサザエはNG食品なので絶対に与えないで下さい。
特に生のイカやサザエの内臓には皮膚炎の原因となるものや、ビタミンB1を分解して欠乏症を起こすものが含まれています。食べてしまうことで嘔吐や食欲不振の症状が出るほか、瞳孔が開く、ふらふらな歩き方になってしまうこともあるでしょう。
また、スルメイカなど加工された食品は塩分濃度が高いため、腎臓に負担をかけます。尿路結石や腎不全などに繋がるので与えないようにしてください。
アボカド
アボカドに含まれている「ペルシン」。この物質、人間には害をもたらしませんが、多くの動物が中毒症状を起こすことが分かっています。呼吸困難、痙攣などを引き起こしてしまうため注意しましょう。
生卵
人間にとっては美味しい生卵も、猫にとっては危険なものです。
生卵の白身に含まれている酵素、アビジン。これがビタミンの一種、ビオチンを破壊するため皮膚炎や結膜炎に繋がる可能性が高いです。
ただし、このアビジンは加熱することでなくなるため、猫に卵をあげるときは必ず加熱処理するようにしましょう。
どうしても猫が食べ物をほしがる…そんなときは?
上記のとおり、人間は大丈夫でも猫にはダメな食べ物は意外とたくさんあります。でも、どうしても食事中にねだられてしまう、ちょっとでもいいからあげたい…。そう思ってしまうものですよね?
そこで、猫に与えても大丈夫な食品をご紹介します。
- ホタテ
- 茹でたカボチャ、サツマイモ、ブロッコリー
- 加熱処理した卵
- 味付けしていない茹でた鶏ささみ
- 納豆
- 味付けのない魚(青魚は頻繁にあげるのはNG)
このように与えても害のないものも存在します。どうしても人間の食事中に猫が寄ってきてしまう場合は、これらの食材を少量用意しておき、与えるようにすると良いでしょう。
いかがでしたか?人間にとっては何でもない食品でも、猫ちゃんたちが口にするととんでもない事態を招いてしまうことがあります。
大切な家族だからこそ、誤った食事を与えて苦しい思いをさせてしまうなんて、嫌ですよね。いつまでも愛猫の健康を維持させるためにも、与えるものには気をつけてくださいね。
ぷぴ子
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