15 Nov 2018

ペットショップやペットグッズを扱うホームセンターなどで売られているのを見かける「猫草」。すでに猫草を食べさせている人もいれば、これから食べさせようかと考えている人もいることでしょう。
でも、この猫草って猫に食べさせる必要があるものなのでしょうか?
猫草は猫にとって必要なもの?
単刀直入に必要かどうかと言われると、答えは「必要ではない」です。
猫草は、猫にとって生きるために絶対に必要なものではなく、どちらかといえば嗜好品に近いものです。人間の中にもお酒が飲める人と飲めない人がいるような感じで、猫の中にも猫草を食べる子もいれば食べない子もいます。
与えてみて好んで食べるならあげてもいいですし、あまり好きではなさそうであれば、草が枯れたら捨ててしまっても問題はありません。その子の好き嫌いや様子を見て、家に猫草を置くか否かを決めるといいでしょう。
猫草を食べさせる理由は?
絶対に必要というわけではない猫草ですが、食べることにより猫によってはさまざまな効果が出ることがあります。
毛玉を吐き出すため
猫の中には、毛玉を吐き出すのが苦手な子や下手な子がいます。そういう子がお腹に溜まってしまった毛玉を吐き出すのに一役買うのが猫草です。
猫草を食べることで、猫草が胃をチクチクと刺激します。すると、それに触発されて猫は毛玉を吐き出すことができるというわけです。毛玉が溜まってくると、吐き出すために自発的に食べだす子もいます。
便秘の予防や改善
猫はもともと肉食の動物なのですが、実は肉食動物は便秘になりやすいと言われています。そのため、便秘の予防や改善のために猫草を用いることがあるのです。
猫草は、燕麦(オーツ麦)が多く、この燕麦には食物繊維が豊富に含まれています。この食物繊維が便秘にならないようにしてくれるというわけです。
しかも、毛玉も一緒に便として排出してくれる効果もあります。毛玉を吐き出すのが苦手な子の中にはそうして便と一緒に毛玉を出しているケースもあるので、一石二鳥というわけです。
嗜好品
先程も述べたように、猫草は猫にとっては嗜好品のひとつであり、なかには特に理由なく好んで猫草を食べているという場合もあります。噛みごたえが好きだったり、あるいは味が好きだったり…いろいろな理由で、ごはんとは別に猫草を食べて、自分の欲求を満たしているのです。
ストレス解消
猫草は普段のごはんとは違った食感があり、それを噛むことによってストレス解消の効果が期待できます。なかなか遊ばせてあげる時間がなかったり、多頭飼いをしていて、他の猫との仲がなかなかよくならないときなどに置いておくと、猫草を噛むことで自発的にストレス解消をする場合があります。
足りない栄養の補給
普段食べているごはんだけでは栄養が不足していると猫自身が感じると、猫はなんとかしてこの足りない栄養を補給しようと考えるのです。このときに役に立つのが猫草です。
トイレの砂を食べようとしていたりする行動が見えたら、それは栄養不足を補おうとしているサイン。このとき猫草を置くと効果的に機能することが期待できます。
猫草を与えるときの注意点
いろいろと効果が見込める可能性がある猫草ですが、与える際には少々注意が必要です。
まず、幼猫には与えないようにしましょう。幼猫はまだ内臓がしっかりしておらず、猫草を食べることによって負担をかける可能性があります。
成猫に与える場合は、猫草を食べたことによって体調に変化がないかをきちんと確認しておきましょう。吐く回数が妙に増えたり、下痢をしてしまったりするようならたとえ猫自身が好きで食べていても、与えるのを控える必要があります。
また、今までほとんど食べなかったのに突然たくさん猫草を食べるようになった場合も要注意です。この場合は体調不良を感じた猫が猫草を食べることで解消しようと試みている可能性があります。変調があるようなら獣医に相談しましょう。
猫草は絶対に必要なものではありませんがあれば役に立つ可能性は多いにあるといえるでしょう。しかし、気をつけなければならないこともありますので、しっかりとそのあたりを考慮した上で猫草を置くようにしましょう。
また、猫草を好んで食べる子については、他の植物にも興味を持つ可能性があります。その場合、興味本位で猫の体には毒な植物(ネギ科やナス科などの植物)を食べないように注意しましょう。
ぷぴ子
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