28 Oct 2018

猫が毛布や飼い主の足などに、「ふみふみ」をしているのを見たことはありますか?あるいは飼っている方なら経験されたこともあるかもしれませんね。
前足を使って器用に、まるで何かを揉むようにふみふみをする姿はとても可愛らしいですよね。
ではこの「ふみふみ」、なぜ猫がするのか知っていますか?ふみふみする猫としない猫がいるのはなぜなのでしょうか?猫のふみふみについて掘り下げてみましょう。
ふみふみする子としない子がいるのはなぜ?
ふみふみも一種個性だと言えます。そのため、する子としない子がいるのです。
特に顕著にする、しないが分かれる境界線としては「精神的に成熟しているか否か」です。性格が子供っぽい、あるいは甘えん坊であったりする子はふみふみしやすい傾向があり、逆にしっかりと大人として心が自立している子はふみふみしないと言われています。
といっても、ふみふみにもいろいろと理由があり、時には自立している子もふみふみをすることがあります。
さて、ではこのふみふみはどのような状態、理由で猫たちはやっているのでしょうか?
理由1:甘えている
ふみふみは、子猫だったときに母猫にミルクをせがむためにする行動であるとも言われています。こうしてふみふみをすることによって母猫からミルクが出やすくなるようにしているというわけです。
つまりこれは、母猫に対して甘えている行動だと言えます。布団で寝ていたら足や腹をふみふみされた、なんて経験を持つ飼い主さんはその猫から信頼され甘えられているというわけです。
この行動は赤ちゃん返りとも言われていて、主に幼少期(生後3ヶ月未満)で母猫から引き離されてしまった猫が、やりやすい行動だとも言われています。幼い頃に母猫から引き離され、うまく親離れできなかった猫は、時折こうして赤ちゃん返りをして飼い主に母猫の面影を映して甘えてくるのです。
理由2:リラックスするための入眠行動
人間でも行う入眠行動ですが、これはもちろん猫でも行います。
例えば、寝る前に本を読んだり音楽を聴いたり、あるいはお風呂に入ってゆったり過ごしたりと人間でも「ゆっくりと眠るためにすること」というのがありますよね。これは猫にもあるもので、ふみふみもそのひとつ。
自分のお気に入りの毛布や寝床をふみふみすることによって気持ちを落ち着かせ、ゆっくり眠れるように猫なりに工夫しているのです。
理由3:ストレスを感じている
いつもはふみふみをしない子が突然ふみふみをし始めたり、あるいはいつもしているけれど今日はやけに長いな…というときは要注意。猫がストレスを感じて「なんとか落ち着こう」「気持ちを安定させよう」としている行動の可能性があります。
いつものふみふみと違うと感じたり、いつもしない子がふみふみを始めたら、猫がいる環境などに変化がなかったか、その子がストレスを感じるようなことはなかったか、と記憶を掘り起こしてみましょう。そのストレス源を取り除くだけで、このケースの場合はふみふみが収まる場合があります。
あまりにも長くふみふみをしていたり、頻繁である場合や、思いつく限りのストレス源を取り除いてもふみふみを続けている場合、獣医さんに相談するのもアリでしょう。
理由4:所有物の主張
よく使っているベッドや毛布、ぬいぐるみなどにふみふみをしている場合は「これは自分のだ」という主張のためにふみふみをしていることがあります。
自分のお気に入りに手を出されたくないのは人間も猫も同じ。そのため「自分のお気に入りだ」とふみふみをすることで他の猫や飼い主に主張し、取られないようにしているのです。
猫が行うふみふみにはいろいろな意味が含まれています。
特に害になるものでもないため、やめさせる必要もありません。この行動には愛情表現、精神の安定など猫には非常に大切な意味が多くありますから、ふみふみをする子には思う存分ふみふみをさせてあげましょう。
ただし、ふみふみをしながら毛布などをかじったり吸ったりしている場合には要注意。異食症といって毛布などを食べてしまう病気を引き起こしている可能性があります。異食症は放って置くと誤飲や窒息などの猫の命に関わる事態を引き起こす可能性があるのです。
おかしいな?と思うことがあったら早めに獣医さんに相談するようにしましょう。
ぷぴ子
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