26 Oct 2018

室内で飼っている猫が、窓から外を眺めているのを見て「散歩をさせたほうがいいのだろうか」と考える人は多いことでしょう。
では実際、室内で飼っている猫に散歩は必要なのでしょうか?単刀直入に言えば、答えは「育った環境によりけり」です。なぜ、育った環境次第で散歩の有無が出てくるのでしょうか。
子猫の頃から室内であれば散歩は必要ない
子供の頃からずっと室内で育っていて、一度も外に出したことがないのであれば無理に散歩をさせる必要はありません。
その理由は、猫のテリトリー意識にあります。
幼少期から家の中だけで育った猫にとってのテリトリーは、家の中のみ。外はむしろ「知らない場所」なので怖いと感じていたり、あるいは興味はあるけど見ているだけでいい、と感じている場合がほとんどです。
実際、ずっと室内で育てていた猫を外に出してみようとしたところ、怖がって家の中に戻ってしまった、なんていう話も耳にするくらいなので、無理やり外に出したりする必要はないでしょう。
さらに、もうひとつ怖い部分もあります。それは「脱走」です。散歩に連れ出したりして、もし仮にその猫が外を気に入ってしまった場合、脱走してしまう可能性が高くなります。
脱走すると帰ってこなくなる可能性もありますから、それであれば幼少期からのテリトリーを守らせてあげたほうが、猫のためにも良いと言えるのではないでしょうか。
外に行きたがる子には散歩をさせる
野良猫の期間が長かった子を迎えたり、あるいは外に興味が強い子が外に行くことを望むのであれば散歩はしてあげたほうがいいと言えます。
外に行きたがるということは、つまりその子にとっては外も立派なテリトリーであり、そこも見て回りたいのです。外に行きたがる子を室内にいるように抑制させると、かえってストレスを感じてしまい、病気のもとになる可能性もあります。
もしも、散歩をさせる場合については、以下のことに注意しましょう。
- 犬用のリードなどは使わず、必ず猫用のハーネスを利用すること
- 車などが行き来する大通りは避け、猫が安全に通れる散歩コースを選択すること
- 猫が行きたがったときに行き、人間の都合では行かない
以上のことを守り、猫を尊重した散歩をするようにしましょう。
散歩はしなくてもストレスではない
外の世界を知らない子であったり、あるいは外に対してそこまで興味や欲求を持たない子であれば、無理に散歩をさせる必要はありません。散歩をさせなくても、家の中だけで欲求が満たされているのであれば外に行かないことがストレスになることもありません。
もしも、運動不足が気になるのであれば、上下運動ができるおもちゃやキャットタワーを用意してあげるだけでも、十分ストレス発散や運動不足解消になりますから、できるところから用意してあげるといいでしょう。
猫=外に出さなければいけないという先入観を持ちがちですが、実はそんなことはないのです。その子がどのような育ち方をしてきたのか、どのような性格をしているのかをよく理解したうえで散歩をするかしないか決めるようにするとよいでしょう。
ぷぴ子
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