28 Sep 2018

猫のおみやげ…もらったことはありますか?
おみやげとは、猫が何かしら狩りをした獲物を飼い主に持ってくることです。
嫌がらせ?!と思ってしまう人も多いかもしれませんが、実は猫が飼い主におみやげを持ってくるのにはちゃんとした理由があります。その理由を理解して、猫がおみやげを持ってくることとうまく付き合っていきましょう。
猫がおみやげを持ってくる理由は?
猫がおみやげを持ってくる理由には諸説あります。その中でも有力な説をいくつかご紹介いたしましょう。
褒めてほしい、飼い主に自分を見てほしい
「こんなに大きな獲物仕留めたよ!すごいだろ!」と言わんばかりにドヤ顔で猫がおみやげを持ってきたことはありませんか?
飼い主に「すごいね!」と褒めてほしくてこうしてわざわざ飼い主のもとにおみやげを持ってくる、という説です。
またこの説には、「飼い主に自分を見てほしい、かまってほしい」という気持ちがあるとも言われています。飼い主を自分の仲間として認めており、懐いているからこその行動だ、と言われているのです。
お手本を見せるため
特におみやげを持って帰ってくることが多いと言われているのがメス猫です。メス猫は、つまりは母親になる存在であり、飼い主は仲間、あるいは子供と思われていることがあると言います。
外出したのにも関わらず、何も獲物(おみやげ)を持って帰ってくることなく過ごしている飼い主を見て、「この人は狩りがヘタクソだから私がお手本を見せてあげなくちゃ!」という思考にいきつき、獲物を狩って来るのです。さながら「これで練習しなさい」とでも言うような行動は、母性すら感じてしまいますね。
獲物を確保しておくため
飼い主がいる家というのは、その猫にとってはとても安心できる場所であり、非常に安全な場所だといえます。そのため、捕まえた獲物を安全な場所=家に持って帰ってきて保管しているという説もあります。
つまり飼い主が敵ではないと認識しているための行動であり、また信じているからこその行動だと言えます。おみやげを持って帰ってきた=信頼されている、と思ってもいいのかもしれません。
このように猫がおみやげを持って帰ってくるのには諸説がありますが、いずれも猫と飼い主の間に絆があるからこその行動であると言っても過言ではありません。決して嫌がらせではなく、むしろ仲間であると認めているからこそ猫はおみやげを持ってくるのでしょう。
おみやげを持ってきたときはどう対処すればいい?
猫のおみやげ行動は、ある程度認められているから…とはいえ、やはりその処分に困ってしまうものです。
もしも、猫がおみやげを持って帰ってきたら、そのおみやげは猫が見ていないところでこっそり処分をするのがいいでしょう。猫は基本的に獲物に執着しません。狩りの欲求を満たせてしまえばいいというのがほとんどで獲った獲物の半数はその場に放置しているとも言われています。
おみやげから離れてしまえば猫は忘れてしまいますから、猫が寝ていたり、他のものに興味がそれているうちに片付けてしまうのが一番いいでしょう。
おみやげをやめさせるにはどうしたらい?
どうしてもおみやげ行動をやめさせたい場合にはどうしたらいいのでしょうか?絶対にやめさせることができる方法というのはありませんが、効果が期待できるものがいくつかありますのでご紹介しましょう。
室内飼いにする
完全室内飼いにすることによって、外に出る機会がなくなれば自ずとおみやげ行動はなくなります。ただ、ベランダに出たときにそこにたまたま来ていたスズメや昆虫なども捕獲する可能性はありますので、そのときはきちんと対処しましょう。
自分も狩りをしているのだと認めさせる
帰宅したときに飼い主がおみやげを持っていないがためにおみやげ行動をしている、という可能性を潰すために、飼い主も「おみやげ」を手に持って帰ってくることによってやめさせることができると言われています。
どんなものをおみやげとして猫が認めてくれるかはわかりませんが、何かしら手に持って帰ることによって、狩りをしているのだと猫が認めてくれればおみやげが減る可能性があります。
おもちゃで遊ぶ
猫には狩りの欲求が少なからずありますから、それを満たすためのおもちゃを用意してみましょう。まるで本物の獲物のように動くおもちゃや、飼い主が動かす際にそれっぽく動かすことで猫の狩りの欲求を満たすことができればおみやげが減る可能性があります。
猫は瞬発力こそ高いものの、割と疲れやすい生き物ですから、おもちゃを追いかけるのをやめてグルーミングなどを始めたらそこで一旦やめて、また時間を置いてやって…と1日に何回か繰り返せば欲求を満たすことができますよ。
おもちゃをおみやげとして持ってくる理由
時には獲物ではなく、おもちゃを飼い主のもとにおみやげとして持ってくることもあるでしょう。それは、甘えたい、遊んでほしいなどの猫なりのサインなのです。
これはかなり飼い主として好かれている、信頼されている証とも言えます。ですので、おもちゃをくわえて持ってくることがあったら、そのおもちゃで猫が飽きるまで遊んであげてください。そしてその際には、どんな形でもいいので褒めてあげましょう。
猫も褒められれば悪い気はしません。むしろとても嬉しくなってしまう生き物であり、褒められることで健康増進につながるとも言われています。ぜひ親睦を深める機会にしてくださいね。
家に帰ってきたら突然生き物の死骸があったりしてびっくりすることもあるかもしれませんが、猫がおみやげを持ってくるのはそれなりに飼い主を信頼しているからこそであると言えます。
最初はびっくりしてしまうかもしれませんが、オーバーリアクションすることなく、「これは私を信頼してくれているんだ」と思い、好意を受け取ってあげてくださいね。
ぷぴ子
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