11 Aug 2018

外出から帰ってきて、さぁ一段落…とソファーでくつろいでいたら、愛猫がやってきて足のニオイをクンクンクン…。
「なぁに?」と声をかけたらこっちを振り向いてくれたのはいいものの…口を半開きにしてまん丸のお目々、いかにも「くっさ~!」と言わんばかりの顔をしていた…。
そんな経験をされたことのある飼い主さんは多いのではないでしょうか?私もこんな経験、たくさんあります…。
足はもちろんのこと、靴下や脱ぎたての衣服…などなど。あまりにも衝撃的な表情をするので、「そんなに臭かったの!?」ってなってしまいますよね(笑)
でも実はこれ、決してクサイというわけではなくて…。猫ちゃんの生理現象の一つとされています。その名もフレーメン反応。
ここでは、猫ちゃんのフレーメン反応についてお話していきましょう。
猫のフレーメン反応とは?
猫ちゃんが何かのニオイを嗅いだ後に口を半開きにする。これ、実はフレーメン反応と呼ばれているものです。
猫の口の中には、「ヤコブソン器官」という嗅覚器官があります。これは前歯の裏側あたりに位置しており、フェロモンを感じることができる場所なのです。
猫は、細かくニオイを嗅ぎ分けることで様々な情報を得ようとします。そのため、このヤコブソン器官にニオイを取り込むために、口を半開きにするわけですね。
シチュエーション別!ニオイで何を調べているのか?
猫ちゃんが口を半開きにする仕草さ、実は人間の靴下のニオイを嗅いだとき以外にも見られるのです。例えば、猫ちゃん同士でニオイを嗅ぎ合うとき、縄張りの中のニオイを嗅いでいるとき…などなど。
猫同士でニオイを嗅いでいる時のフレーメン反応。これは、お互いのフェロモンを確認する意味があると言われています。特に発情期になると、しきりにお尻のニオイを嗅ぎ合ったりするようです。
次に、縄張りの中でフレーメン反応を起こしている場合。自分の縄張りについているニオイを細かく調べ、その場所が安全であるかどうかを確かめているのです。
そして飼い主の靴下など衣類や、体のニオイを嗅いだ時のフレーメン反応。
これはフェロモンを感じ取っているわけではありません。ニオイを嗅ぐことで、自分に害のあることはないか、飼い主が何をしてきたのか…などなど、調べているわけです。
表情が表情なのでどうしても臭いと思われてそうな気がしてしまいますが、ご安心を。飼い主さんについたニオイから情報を得ようとしているだけなのです。
ヤコブソン器官は猫だけのもの?
口を半開きにする独特の姿…といえば、猫ちゃんのイメージが強いもの。
半開き=フレーメン反応…ということは、ヤコブソン器官は猫だけのものなのか?…と思うところですが、実は爬虫類や両生類、哺乳類であればフェロモンを感じ取るために備わっているものなのです。
ただし、私達人間は哺乳類に分類されるものの、ヤコブソン器官を持っていません。理由としては、もともとあったヤコブソン器官が人類の進化において退化してしまったため…と言われているのだとか。
もし私達人間もヤコブソン器官があれば、猫ちゃんが口半開きにする気持ちもわかりやすかったかもしれませんね(笑)
いかがでしたか?猫ちゃんのニオイ嗅いだ後の口半開きは決して「くさいよ~!」のアピールではありません。衝撃的な表情なのでつい臭かったの!?と思いがちですが、そんなことはありませんので安心してくださいね。
ぷぴ子
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