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猫白血病ウイルス感染症(FeLV)の発症を克服した愛猫らんかの闘病記

    我が家の愛猫「りんか(右)」と「らんか(左)」。
    もうすぐ7歳の元気で仲良しな双子猫です。

    ⇒我が家の猫「りんか」と「らんか」の紹介

    今では毎日元気に過ごしているのですが、実はらんか、1歳半の時に猫白血病ウイルス感染症が発症するも、それを乗り越えた経験があるのです。

    猫白血病ウイルスとは、感染すると猫の身体の中でさまざまな形で腫瘍化(ガン化)を起こさせるウイルス。名前に白血病とついているのですが、これは白血病を発症した猫から発見されたことによるものです。

    実際は、このウイルスに感染した猫が必ず白血病になるわけではなく、ウイルスがどの部分を腫瘍化させるかによって、引き起こされる症状は違ってきます。

    例えば、骨髄であれば血液を作ることが阻害されますので、ひどい貧血症状が発生し、白血球に影響が及ぼされると免疫不全、腎臓であれば腎機能不全というように、いろいろな形で死に至る重度の症状が現れるのです。

    猫白血病ウイルスに感染すると、多くの猫が1年半~3年の間に発症。根本的な治療法は確立されておらず、症状を薬でおさえるくらいしかできないため、発症してしまうと、死を覚悟せざるをえない病気の1つなんだそうです。

    でも、うちのらんかはその状況を乗り越えて、発症から5年以上たった今も、病院通いすることもなく元気にしてるんですよ。

    そこで今回は、妻が残していた日記と私の記憶を頼りに、らんかの猫白血病ウイルス感染症の闘病記を書いておきたいと思います。

    猫白血病ウイルス感染症が発症・・

    ※2013年5月5日頃
    何日か前に少し痩せたかなとは思っていたのですが、りんかと一緒に元気に遊んだりしてたので、あまり気にしていませんでした。

    しかし、この頃から元気がなくなって、起きていてもずっと伏せている状態であまり歩き回らなくなりました。ドライフードは常に置いてあるのですが、それもあまり食べていない様子。いつも喜んで食べるウェットやスープも少ししか食べてくれません。

    それまで何回か風邪をひいたことがあって、あまり体が強くないらんか。なので今回もまた風邪ひいちゃったのかな・・くらいにしかこの時点では考えていませんでした。

    ※5月11日
    昨日から、水を飲みに行くとき以外は歩かなくなり、ドライフードはもちろん、ウェットやスープをあげてもまったく飲んでくれず。。

    これはただの風邪ではないということで、妻に病院に連れていってもらうことにしました。

    血液検査の結果は、「猫白血病ウイルス感染症」の発症によるひどい貧血状態・・・即入院することになり、状態はかなり厳しいとのことでした。

    下の写真が血液検査の結果。赤血球数は標準下限500を大きく下回る232・・ヘモグロビンや血小板などの数値もかなり低くなっています。
    らんかの血液検査結果・・2013年5月11日

    私は仕事だったので、妻からのメールで知ったのですが、ショックを受けると同時に、らんかの死を覚悟しなければいけないのか。。と考えてしまいました。

    実はりんかとらんかが来る前に、我が家にはチイという三毛猫がいたんです。その子が死んでしまったあと、そういう別れをまた味わうのは嫌だったので、もう猫は飼いたくないって思っていたんです。

    でも、縁があって二匹の里親になったわけなんですが、まさかこんなに早くそんな時が来るとは・・・一瞬、頭が真っ白になりました。。

    なんとか助ける方法はないか・・・私はそう思いながら、インターネットで猫白血病ウイルス感染症について調べました。(勤務中でしたが幸いかなり暇だったんです)

    それで分かったことは、ウイルスが骨髄に影響を及ぼし、十分な血液を作ることができなくなっており、それにより貧血になっているのであろうということ。そして、動物病院に行っても有効な治療法はなく、症状を抑えるくらいしかできないということでした。

    ただ、らんかに血液を作るために必要な鉄分などの栄養素をしっかり摂らせることで、もしかしたら血液生成能力が低い状態をカバーできるのではないかと私は考えたんです。

    ということで、次は猫用のサプリメントを探すことに。

    で、良いサプリメントを見つけることはできなかったのですが、漢方薬を扱っている薬局で、猫用にも漢方を処方してくれるところを見つけることができたのです。

    帰宅後、妻にそのことを話して、その薬局にまずは相談してみることにしました。

    1週間の入院中に・・

    ※5月12日10時頃
    私と妻でりんかを連れて、らんかの面会へ。私達が行くとらんかは喜んでニャーニャー立ち上がって鳴いてくれるが、疲れてしまうようですぐに伏せてしまう。相変わらず貧血がひどい様子。

    先生から、猫白血病ウイルス感染症のことと、らんかはかなり厳しい状態であるとの説明を受ける。

    入院中は点滴で水分や栄養補給等をしながら、免疫力を上げるインターフェロンを注射して、ウイルスによる症状を抑えるくらいしかできないようでした。

    そして、一緒に暮らしているりんかも、ウイルス感染している可能性があるとのことなので検査をしてもらった。しかし、血液検査の結果は、陰性とも陽性とも言えない微妙な結果だったという回答。。試験紙を見せてもらいましたが、たしかに陰性とも陽性とも言えない感じでした。

    そんな結果があり得るのかよ・・と内心思いつつ、りんかも感染してる可能性大で、いつ発症してもおかしくない状態なんだなと解釈することにしました。

    さらに、先生はりんかに対する処置を迷っている様子。。インターフェロンの注射を打つか?と聞かれるも、なにも発症していないりんかにそんなの打つのはただの毒でしかないと考えて断りました。

    ちなみに先生は処置の方法を判断するためのマニュアルみたいのを出して、そこにあるフローチャートを辿っていたのですが、その辿り方を間違えてました。。で、その間違えて辿った答えがインターフェロンを打つでした。それもあって断りました。

    帰宅後、昨日見つけた漢方の薬局に妻からメールを出してもらった。

    ※5月12日15時頃
    病院から電話が来る。らんかの息が荒くなっているのですぐに来てほしいとのこと。すぐに行くと、らんかはぐったりして息が荒い状態。呼ぶと立ち上がり、助けを求めるようにニャーニャーと鳴いて寄ってきた。でも、すぐに疲れてしまい寝転んでしまう。ベロを出して息が荒くすごいつらそう。。正直、もう長くはないのかな・・・と改めて覚悟した瞬間でした。

    先生によると、今できる処置としては輸血しかなく、それにより一旦は回復が見込めるとのことなので、迷わずやってもらうように頼みました。

    ただ、輸血をしたうえで、その後、どれだけらんかの身体が血液を作ってくれるかが勝負。輸血して一時的に元気になったとしても、身体が十分な血液を作ってくれなければ、いずれまた貧血になってしまうし、輸血は何度もできるものではないとのことなので限界があるとのことでした。

    また、インターフェロンを注射することで猫白血病による症状を抑えることはできるが、根治できるものではないとの説明をあらためて受けた。

    いずれにせよ、このまま病院で治療をしても、らんかが長生きするのは難しいということ。退院後は漢方薬で治療していくことを決意しました。

    帰宅すると、薬局から問診票を送るようにとの返信が来ていましたので、すぐに妻が血液検査の数値や状態などを詳しく書いて返信。薬局の方が明日は外出で対応できないため、問診票を確認したうえで明後日に電話をもらうことになりました。

    ただ、漢方を始めるまで、らんかが頑張ってくれるかが心配・・・輸血の効果が出てくれないと・・・

    ※5月13日
    らんかの容態が悪化したと、病院から連絡が来るのではと心配だったが、連絡が来ることなく朝を迎えて一安心。

    病院が始まる時間に面会に行くと、ICUにいたらんか。昨日の状態がウソのように元気に「ニャーニャー」と鳴いて、私達が来たのを喜んでくれました。

    ゴハンも1/3くらい食べたみたいで、赤血球の数値も232から399まで回復したとのこと。輸血の効果が出たようです。夕方にも面会に行ったら、一般の部屋に移されていて元気な様子でした。

    ※5月14日
    午前中に妻が面会へ。今日も元気そうにニャーニャー鳴いて喜んでくれた。昨晩のゴハンは全部食べて、朝ごはんも全部食べたとのこと。

    赤血球の数値は393で昨日とほぼ変わらずだが、血小板数が6に減っていたのが気になった。

    この日に薬局と電話で相談して、らんかの状態に合わせて選んでくれた漢方薬を注文。明日届くとのこと。病院の薬やインターフェロンの注射などは漢方薬の効果を邪魔するので禁止。できるだけ早く退院させて、漢方薬を始めるようにとのアドバイスを受けた。

    退院後は、昨日のような輸血が必要になるほどの貧血にならない限りは病院には連れて行かず、漢方薬での治療に集中することにする。

    ※5月15日
    午前中に妻が面会へ。今日も元気に大きな声でニャーニャーと鳴いていたとのこと。昨晩も今朝もゴハンは全部食べて、朝はおかわりもしたみたい。

    赤血球の数値は416に上昇。血小板数も6から13に増加して順調に回復している様子。

    薬局から漢方が到着した。

    ※5月16日
    妻と私で午前中に面会へ。らんかは今日も元気でゴハンもしっかり食べてるとのこと。赤血球は417。

    ※5月17日
    妻と私で午前中に面会。元気にごはんもしっかり食べてるみたいで、明日退院することになった。

    先生に、退院後は漢方薬を飲ませるので、今後はインターフェロンは打たなくてよいと伝達。特に反対されることもなく、悪いものじゃないので飲ませても大丈夫、ただ自己責任でという主旨のことを言われた。

    入院にかかった費用

    今回の入院にかかった費用は143,820円でした。
    やはり、これくらいかかってしまいますね。
    ペット保険に入っておけば良かった・・・

    らんかの入院代

    ちなみに漢方薬は1ヶ月あたり約13,000円。
    なかなかの出費になりますが、これでらんかを助けることができるのであれば安いものです。

    退院後、二度目の貧血症状・・

    ※5月18日
    らんか退院。1週間の入院だった。危険な場面もあったが回復して家に一緒に帰れたのは嬉しい。

    今日から1日2回の漢方薬を開始。らんかを抱っこして、スポイトに入れて飲ませようとするも、なかなかスムーズには飲んでくれない。

    ※5月25日
    退院から1週間後の検査に連れて行った。血液検査の結果は良好。赤血球数が606で標準値になっていた。らんかの身体がしっかり血液を作ってくれてるようだ。
    らんかの血液検査結果・・2013年5月25日

    ※6月13日
    自分であごを掻きすぎてしまい傷ができたうえにハゲてしまっていた。念の為、病院につれて行って塗り薬をもらった。入院初日に3.9kgまで落ちていた体重は4.25kgまで回復。発症前は4.5kgだったのでもう少し。

    ※6月23日
    しばらく、しっかりゴハンも食べてくれて、元気に過ごしていたのですが、この日から異変が・・・
    ウェットのゴハンをあげたらほとんど残した。スープをあげたら飲んだけど、具は食べなかった。。食欲がないみたい。

    ※6月24日
    朝、いつものウェットをあげたが1/3くらい残した。夕方にささみをあげたがこれも1/3くらい残した。普通に活動はしてるけど、部屋を走り回ったりはしてない気が・・

    ※6月25日
    朝、いつものウェットをあげたが半分しか食べない。昼過ぎにペースト状のおやつは食べた。でも、今日は先月発症したときにずっといた場所でじっとしていた。あきらかに様子がおかしい。ただの風邪とかであればいいのだが、また発症してしまったのでは・・と考える。

    ※6月26日
    朝、トイレを確認するとらんかが下痢をしている様子だった。昨日、漢方薬を少し多めに飲ませたせいか?

    今朝は少し多めにウェットを食べてくれたが、普段よりは少ない。夜も半分残してしまった。ダルそうにしているので、また貧血状態になっているのかもしれない。

    ※6月27日
    朝も夕方もウェットを半分残した。やはり貧血で食欲が落ちているのかもしれない。

    ※6月28日
    今日は朝も夕方もウェットを食べてくれた。少しだけ残したけど、ほぼ完食。夕方、カリカリの前にいたけど、食べるのが面倒なのか食べようとはしない。そこでスープをあげたら完食。

    お腹は空いていたけど、カリカリは食べるのが面倒に感じているのかもしれない。この調子でモリモリ食べて回復してほしい。

    下の写真はこの日のらんかとりんか。まくらに乗ってるほうがらんかですが、りんかよりも小さくなってしまってます。発症する前は、りんかよりも大きかったのですが。。

    ※6月29日
    今日は朝も夕方も半分以上残してしまった。元気がない様子。。

    ※6月30日
    朝、ウェットをあげるもほとんど食べてくれない。1日中、ダンボールの中で寝ていた。あきらかに状態が悪くなってる。

    ※7月1日
    今日はゴハンを全然食べてくれなくなってしまった。ずっと寝ててあまり歩き回らなくなってる。このままだとマズイ。。動物は具合が悪いと何も食べずに、じっとしている。これは消化にエネルギーを使うことなく、身体を回復させるためにエネルギーを使うための本能的なもの。今日だけは無理にゴハンを食べさせずに様子を見る。

    ※7月2日
    引き続き何も食べないので、今日はペースト状のフードをシリンジに入れて3回食べさせた。お腹は空いているのかもしれない。口に入れてあげると嫌がらずにちゃんと飲み込んでくれる。

    1日中寝ていたが、1回だけ階段を降りて台所に歩いてきた。食べると元気が出るみたいで少しだけ歩き回る。

    ※7月3~4日
    7月1日以降、らんかは水を飲む以外、自分では何も食べない状況が続く。体重はどんどん減っていき、日に日に痩せ細っていくのが目に見えてわかるほど。ペースト状のフードをシリンジで何回かあげるも体重減少は止まらない。

    カロリー計算をしてみたところ、絶望的な結果が出る。1日にペーストを5回あげたとしても、猫に必要なカロリーをはるかに下回るカロリーしか摂取できない。

    どこかの本で見かけたが、寝てばかりいるシニア猫の場合、44kcal×体重(kg)が1日に必要なカロリー。今のらんかは活動量が極端に少ないので、この式に当てはめると最低でも1日あたり150~160kcalは摂らないと痩せていく計算になる。

    でも、あげていたペースト(チャオチュールなど)は1回分でたったの7~8kcal。つまり、これを5回あげても35~40kcalにしかならず、1日100kcal以上も足りない計算になるのです。

    人間の体重を1キロ減らすためには約7000kcalが必要。猫の場合は違うかもしれませんが、もし同じだとすると、1ヶ月で0.5kg程度は減ってしまうことになります。

    この写真は7月4日のもの。まくらの上がらんかですが、6月28日の写真と比べて、さらに小さくなってしまいました。体重は3.5kgを下回った。発症前から1kgも減ってしまった。

    このまま食べない状態が続いてしまうと、体重が減りすぎて体力的に持たない。。

    貧血がおさまって、早く自分で食べられるようになってくれないとまずい。

    漢方薬は毎日2回、しっかり飲ませている。そろそろ効果が出てほしい。

    貧血が解消され奇跡的な回復へ

    ※7月5日以降
    <妻の日記がなかったので、ここからは日付なしになります>

    7月5日以降は、らんかにはシリンジでペーストを5回、漢方薬は朝と晩に飲ませ続けました。

    しかし、状態は変わらずに10~15日ほどたった頃、らんかの体重がとうとう3kgを割ってしまいました。思ったよりも減少が早く、限界が近づいている。。

    そう思った数日後のこと。

    少し元気そうならんか。自分で歩いてカリカリの前でニオイを嗅いで、どうやら食べようか迷っている様子なんです。でも食べない。。

    そこで、お皿にペーストを入れてあげてみたら、自分で久しぶりに食べてくれたんです!それまでは、シリンジで口の中に入れてあげないとダメでしたが、自力で食べたんです。光が見えた瞬間でした。

    その後、時間をあけて何回かペーストを与えてみると毎回自力で完食。翌日からはウェットも自分で食べるようになりました。

    ただ、カリカリはまだ食べるのが面倒に感じるみたいで食べず、ウェットを食べてもまだ量は少なくて、計算するとまだカロリー不足。

    なので体重減少が心配だったのですが、身体が飢餓状態ってことで、効率良く食べた物を使えるようになっていたのでしょう。体重が増加に転じて、3kg台を回復したのです。

    その頃の写真はこちら。こんなに小さくなってしまってたんです。。

    でも、ここからは早かった。貧血が改善されたようで、活動量が増えて歩き回るようになり、気がつくと、常に置いてあるカリカリも食べるようになってました。

    そして、それからは貧血症状が出ることもなく、体重も順調に増加。半年後の2014年1月には4kgを超えて、下の写真のとおり、らんかはりんかと同じくらいの大きさまで戻ったのです。

    これを書いているのが2018年8月。猫白血病ウイルス感染症の発症から5年3ヶ月たちました。完全に治っているのかどうかは分かりませんので、漢方薬は今も飲ませ続けています。

    ※下の動画のとおり、妻のひざの上で毎日こんな感じで飲んでます。

    でも、らんかは再発症することなく元気に過ごすことができていますので、もうこれは猫白血病ウイルス感染症を克服したといってもいいのではないでしょうか。

    また、りんかも血液検査で陰性か陽性か分からなかったわけですが、5年たっても発症していないので陰性だったのでしょう。

    らんかの闘病中、お別れを覚悟せざるをえない場面もありましたが、あきらめないで本当に良かったです。漢方薬に出会えたおかげで助けてあげることができました。効果が出るまで少し時間がかかりましたが、らんかもすごく頑張ってくれました。

    猫白血病ウイルス感染症が発症してしまうと、残念ながら死に至ってしまうケースがほとんどと言われています。でも、こうやって乗り切った猫もいるんです。

    これを読んでくださっている方のなかには、愛猫が同じ病気で苦しんでいる飼い主さんもいると思います。その方達のために少しでもこの闘病記が役に立てれば幸いです。

    P.S.
    まだ追加で書きたい部分もあるので、後日書き足していきたいと思います。

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    タカック

    当サイトの管理人です。二匹のキジ白猫と暮らす男。猫と生活するようになって20年以上たちました。昔はどちらかと言えば犬派だったのですが、猫との縁があるようで今ではすっかり猫派です(笑)

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